2021年6月21日に、『ガールズ・メディア・スタディーズ』という書籍が北樹出版から刊行された。この書籍は、「ガールズ」(この語に完全に対応する日本語はないが、「女の子たち」「女性たち」といった意味で、必ずしも物理的年齢としての「若さ」に拘泥するものではない)とメディアとの関係性を考えるための教科書として執筆され、女の子たちのメディアにおける表象と実践についてのさまざまな論考が集められている。 筆者はその中の第4章「メイドカフェ店員のSNSブランディング――アイデンティティの維持管理という時間外労働」で、メイドカフェ店員が普段SNSとどのように付き合い、それを運用しているのかについて論じた。 私たちの多くは、現在、日々SNSで自分のことを提示しながら生きている。仕事用の(もしくは仕事用にも用いている)SNSを、24時間365日更新し続けなければならないような、SNSに追い立てられる感覚に陥
![メイドカフェの「メイド」が悩む、時間外労働としての「SNS労働」(中村 香住) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2e40a426d3e58d05c7884276543272fc33c997d4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Ff%2Fb%2F1200m%2Fimg_fbed168c1c4ccc5197e4fa3615a5b14c102476.jpg)