手軽なおやつとして親しまれる『チロルチョコ』が今年で60周年を迎える。「10円あったらチロルチョコ♪」のCMを知る世代も、今や中高年。メインの販路が駄菓子屋からコンビニへと変わる中で、サイズアップするとともに1粒20円が定番となって久しい。駄菓子業界ではうまい棒が今年4月に10円から12円に値上げすることが大きな話題となっているが、果たしてチロルチョコは? 4代目社長の松尾裕二氏に話を聞いた。 【画像】見たことある?売り上げの9割が九州地方の”三ツ山”チロルなど定番商品 ■「うまい棒は最後の砦だった」経済の煽りに影響を受けやすい駄菓子業界の性 1962年に誕生した元祖チロルチョコは、1粒チョコを3つ連ねた横長の形をしていた。現在も中四国や九州の小売店ではこの“3つ山タイプ”をよく見かけるが、全国的に広く知られているのは1粒タイプだ。1粒タイプを発売開始したのは1979年のことで、現在も定番