光ファイバの貸し出し方式を巡る議論が混迷を深めてきた。NTT東日本は1分岐単位の貸し出しを「全く受け入れられない」と断固反対の姿勢を改めて示した。1分岐貸しの実現には数百億円規模の費用と2年程度の時間がかかるとしており,雲行きは怪しくなってきた。 NTT東日本は11月29日,光ファイバの1分岐単位の貸し出しに関する説明会を開催し,「全く受け入れられない」(渡邊大樹・取締役経営企画部長)とする立場を改めて強調した。NTT東日本がこういった説明会を開くのは異例のこと。「ソフトバンクやKDDIは光ファイバを安く調達できれば携帯電話などの上位レイヤーで勝負できるかもしれないが,光ファイバは我々にとって最大のサービスで,唯一の差異化材料である。設備事業者の生命線であり,一切妥協できない」(同)と強く主張した(図1)。 図1●光ファイバの1分岐単位の貸し出しに反論するNTT東日本 新サービスの柔軟な提
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