●水上勉の京都を歩く 千本中立売から五番町界隈編 初版2004年11月13日 二版2008年1月1日 三版2008年6月15日 四版2008年7月21日<V01L01> 奥村楼の場所を修正 今週は「水上勉を歩く 京都編」の”千本中立売から五番町界隈編”を掲載します。ご存じの通り五番町は遊廓跡であり、千本中立売は水上勉がよく遊んだ西陣京極の歓楽街がありました。 <五番町遊廓跡> 京都市内の遊廓といえば島原が有名ですが、上七軒、宮川町、そしてこの五番町等があります。とくに五番町は西陣の職人のための遊廓として成り立っていたようです。「…久しぶりに京都の五番町遊廓跡を訪れた。千本中立売を少し西へ入った一筋目を、出水のあたりまで散歩してみたのである。むかし、まだ売春禁止法が施行されぬ前まで、この界隈は「五番町」とよばれた遊興地の中心で、両側に妓楼がならんでいる。この道りだけでなく、もうひと筋西よりの