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ブックマーク / realsound.jp (17)

  • 『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』が描いていた“アメリカのもうひとつのリアル”

    1985年に公開され世界的大ヒットを記録した『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。すぐさま続編企画が立ち上がり、監督のロバート・ゼメキスと相棒の脚家ボブ・ゲイル(2人揃って“ボブ&ボブ”)は、1作目に冗談半分で付け加えた「今度は未来へタイムスリップ!」というオチから直結する壮大なストーリーをひねり出すことになった。脚は200ページ超まで膨らみ続け、最終的には二部作として『PART2』が1989年の冬に、『PART3』が1990年の夏に連続公開されることが決まった。 皮肉な悪意と生々しさに満ちた世界観 タイム・パラドックスという難しいSF理論をテーマにしながら、1作目のストーリーは「現在(1985年)→過去(1955年)→少し変化した現在(1985年)」という、シンプルな行きて帰りし物語の構造をもっている。しかし『PART2』のタイムスリップの経路は複雑だ。「現在(1985年)→未来(20

    『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』が描いていた“アメリカのもうひとつのリアル”
  • 日曜劇場からハリウッド映画まで“世界のバイプレーヤー”に 國村隼の脅威の来歴とその魅力

    2021年――我々人類と國村隼さんのエンカウント率が非常に高まっている。TVドラマ『日沈没―希望のひと―』(TBS系)、Netflix映画『ケイト』(2021年)、映画『MINAMATA―ミナマタ―』(2021年)と、テレビ・配信・劇場のどこへ行っても國村さんと出会う状態で、まさに國村包囲網が出来上がっている。なかなかこういう機会もないので、今回は國村さんの脅威の来歴と、その魅力について書いていきたい。 『MINAMATA―ミナマタ―』 國村さんの凄みをひと言で表すなら、振り幅が広すぎることだろう。デビューから一貫して、國村さんは受ける役の幅が広い。元々は劇団出身で、『ガキ帝国』(1981年)で映画デビュー。現在も傑作として語り継がれている作品ではあるが、「作家性重視で実験を歓迎するけど、予算は1000万円」で知られるATG映画であり、衣装も自前という低予算な現場だった。ゲリラ撮影を多く

    日曜劇場からハリウッド映画まで“世界のバイプレーヤー”に 國村隼の脅威の来歴とその魅力
  • VR空間での買い物は定着する? 『バーチャルマーケット6』に感じた課題

    「バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数」でギネス記録を獲得したVRイベント『バーチャルマーケット』。その第6回となる『バーチャルマーケット6』が8月28日まで開催されていた。 JR東日が「バーチャル秋葉原駅」で初出店を飾り、ドコモやディズニー×JCBなど大手企業が参加するなど注目度も高まっている。 このような動きはVRカルチャー好きの内側だけにとどまらず、大衆的にVR空間での購買体験へと広がっていくのだろうか。 筆者は、多くの人が『バーチャルマーケット』での体験を楽しむためには、いくつかのハードルがあると考えている。 『バーチャルマーケット』にアクセスするまでの煩雑な手続き まず第一に思い浮かぶのが、『バーチャルマーケット』を楽しむためのVRヘッドセットを購入するハードルだろう。 VR体験というものは、当たり前だがゴーグルを被ってみなければどういうものなのか分から

    VR空間での買い物は定着する? 『バーチャルマーケット6』に感じた課題
  • 『ダイの大冒険』にみる、“往年の名作”を現代にアニメ化する覚悟と矜持

    2020年10月からスタートしたTVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』。『週刊少年ジャンプ』で1989年から1996年にかけて連載されたマンガを原作とした作は二度目のアニメ化だが、現代におけるリメイクのお手とも言えるような作品となっている。物語が中盤を迎えた今、改めてその魅力を振り返ろう。 ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版 12 (愛蔵版コミックス) 原作ファンにとって作の最大の魅力は、物語を最後まで描くことが期待できることだろう。1991年に始まったアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』は、残念ながら物語の途中で1年で放送を終えた。しかし『ダイの大冒険』(2020年版)は放送開始前の特番でスタッフ陣から「今回は完結できる」「最後まで走りきりたい」といった発言があり、完結への並々ならぬ決意を感じさせた。よほどのことがない限り物語の終わりまで描かれるはずだ。 その完結

    『ダイの大冒険』にみる、“往年の名作”を現代にアニメ化する覚悟と矜持
  • 【ネタバレ】『エヴァ』は本当に終わったのか 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』徹底考察

    庵野秀明と『エヴァンゲリオン』 さて、「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」と銘打たれた作は、当に『エヴァ』を終わらせることができたのだろうか。結論から言えば、『エヴァ』は終わっていない。なぜなら、庵野監督は、旧劇場版が公開された当時の対談の中で、このように言っているからである。 「基的に『エヴァ』は僕の人生をフィルムに引き写しているだけなんで、僕が生きているわけだから、物語は終わらない」 庵野監督自身が『エヴァ』をそういうものだと定義づけてしまったのだ。今後、自分の人生経験を作品に投影させれば、それはどうしても『エヴァ』になってしまうだろう。監督作である、『ラブ&ポップ』(1998年)も、『彼氏彼女の事情』(1998〜1999年)も、『式日』(2000年) も、『キューティーハニー』(2004年)も、『シン・ゴジラ』(2016年)も、その意味において『エヴァ』だった。もっと言えば、『

    【ネタバレ】『エヴァ』は本当に終わったのか 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』徹底考察
  • 【ネタバレ】『エヴァ』は本当に終わったのか 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』徹底考察

    稿には、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の結末を含む内容への言及があります。 2007年からシリーズの公開が始まった、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』。その4作目にして、シリーズ最終作となったのが、タイトルを一新した『シン・エヴァンゲリオン劇場版』だ。TVアニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』、旧劇場版を経て、再び出発したシリーズが14年の長期に渡って公開され、前作から8年と数カ月を経て最終作が公開されたというのは、異例づくめといえる出来事だ。このような新シリーズのスケジュールは、庵野秀明監督はじめ作り手側にとっても予想していなかったはずだが、それでも成立してしまうというのは、『エヴァ』全体の熱狂的な人気があってこそだ。製作が長引き延期を重ねながらも、シリーズの興行成績は落ちるどころか、右肩上がりになっていった。 さらに、公開前に発表された「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」という、最終作と

    【ネタバレ】『エヴァ』は本当に終わったのか 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』徹底考察
  • YouTube対象「インフルエンサーパワーランキング2020総括」発表 No.1 TikTokerじゅんや大躍進&やはり強かった東海オンエア

    株式会社BitStarが自社で開発したインフルエンサーマーケティングの分析ツール「Influencer Power Ranking(IPR)」のデータに基づき、2020年に活躍した動画クリエイターや動画チャンネルのランキング総括を発表した。 今回発表されたランキング結果は以下の通り。 【2020年総括】YouTubeチャンネル総再生数ランキング 【2020年総括】YouTube動画再生数ランキング 【2020年総括】新チャンネル登録者数ランキング 【2020年総括】急上昇入りチャンネルランキング 【2020年総括】タイアップ動画 再生数ランキング 1.【2020年総括】YouTubeチャンネル総再生数ランキング 2020年1月~12月の期間にYouTubeに投稿された動画において、同期間に多く再生されたチャンネルのランキング。 【2020年総括 チャンネル総再生数TOP20】 1位 8億8

    YouTube対象「インフルエンサーパワーランキング2020総括」発表 No.1 TikTokerじゅんや大躍進&やはり強かった東海オンエア
  • VTuberの投げ銭文化はなぜ成熟? インターネットの“嫌儲”ムードが変化するまでを辿る

    世界の投げ銭ランキングTOP3をバーチャルタレントが占めるなど、成熟しているVTuber・Vライバーの投げ銭文化。日ではこれまで馴染みのなかった文化だが、なぜこのシーンは時間をかけてしっかりと成長することができたのだろうか? VTuberは「絵付きの実況者」と揶揄されることもある。しかしその時――もしもVTuberが「絵付きの実況者」に過ぎないとして――その揶揄は「実況者」や「絵付き」であることをどれだけの解像度で捉えられているのか。「実況者」はどのような歩みを辿り、そして「絵付き」であることがそのシーンにどのような影響を及ぼしているのか。インターネットの投げ銭文化歴史を辿りながら、その理由について考える。 日でネットユーザーによる生配信のシステムが登場したのは2000年代後半、ニコニコ生放送やUstreamの頃に遡る。当時はいわゆる「嫌儲」の時代。特にアフィリエイトで収益を上げる2

    VTuberの投げ銭文化はなぜ成熟? インターネットの“嫌儲”ムードが変化するまでを辿る
  • 宮台真司の『TENET テネット』評(後編):ノーランは不可解で根拠のない倫理に納得して描いている

    リアルサウンド映画部にて連載中の社会学者・宮台真司による映画批評。今回は10月17日放送のミュージシャン・ダースレイダーとのライブ配信企画「100分de宮台」特別編の一部を対談形式にて掲載する。“時間の逆行”が大きなテーマとなっている現在公開中の映画『TENET テネット』(以下、『TENET』)から「記憶と記録の構造」を読み解く。前編では、『TENET』が『メメント』と同じく「存在論的転回」の系譜上に位置すること、そしてその独特の構造を指摘した(参照:宮台真司の『TENET テネット』評(前編):『メメント』と同じく「存在論的転回」の系譜上にある)。続く後編では、『メメント』との比較により浮かび上がる不可解な倫理観、そして作が潜在的に提起したある重大な問いについて論じる。 『TENET』と『メメント』の主人公の対称性 宮台真司(以下、宮台):そう。人の望みにかかわらず「油を注がれた=

    宮台真司の『TENET テネット』評(後編):ノーランは不可解で根拠のない倫理に納得して描いている
  • 宮台真司の『TENET テネット』評(前編):『メメント』と同じく「存在論的転回」の系譜上にある

    リアルサウンド映画部にて連載中の社会学者・宮台真司による映画批評。今回は10月17日放送のミュージシャン・ダースレイダーとのライブ配信企画「100分de宮台」特別編の一部を対談形式にて掲載する。“時間の逆行”が大きなテーマとなっている現在公開中の映画『TENET テネット』から「記憶と記録の構造」を読み解く。宮台は、その複雑な設定が話題を呼ぶ『TENET テネット』の決定論的構造から生まれる倫理の問題を指摘。クリストファー・ノーラン監督が作に込めたある問い、そして監督独自の作家性が浮かび上がってきた。 クリストファー・ノーラン監督が下した「究極の決断」 ダースレイダー(以下、ダース):今回はクリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』(以下、『TENET』)をメインに、「時間」や「記憶と記録の構造」というテーマでお送りします。 宮台真司(以下、宮台):SFに限らず従来の映画の中

    宮台真司の『TENET テネット』評(前編):『メメント』と同じく「存在論的転回」の系譜上にある
  • 『PSYCHO-PASS サイコパス 3』にみる押井守へのリスペクト 草薙素子と慎導灼は何が違う?

    全ての人が生きる指針を見つけ、潜在的に犯罪に手を染める者を、システムで判断することによって治安維持が果たされる社会。そんな中で正義のあり方や、人間の生き方を説いた『PSYCHO-PASS』シリーズの新作が公開された。近未来SFの世界を舞台としたポリティカルフィクションということで、押井守監督の“ゴースト”との比較を余儀なくされているシリーズでもある。今回は押井守との向き合い方という視点から『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』を考えていきたい。 『PSYCHO-PASS』は2012年に第1期が放送され、劇場作品やTVシリーズも3期まで制作されている、フジテレビのノイタミナ枠を代表する作品だ。東京アニメアワードフェスティバルが開催した歴代ノイタミナ作品のファン投票では、2010年度から2014年度に放送された作品の中でも、第1位を獲得するほどの人気を誇って

    『PSYCHO-PASS サイコパス 3』にみる押井守へのリスペクト 草薙素子と慎導灼は何が違う?
  • L'Arc~en~CielのMVを通してより深い“沼”へ 現実離れした世界観や音と映像のリンクなどを紐解く

    L'Arc~en~Cielの全楽曲サブスク解禁。ラルクの楽曲は聴く度に新たな発見があるぐらい、様々なアイデアやテクニックが盛り込まれている。しかも、楽曲の幅はとてつもなく広く、世界中のどのような風景すらも描写できるのでは、と感じるほどである。そんな全ての楽曲がいつでもどこでも聴けるとなると、より深くその魅力に浸かることができるし、様々なシチュエーションに合わせて楽しむことが可能となる。だが彼らは楽曲の解禁だけに留まらず、「より深く沼に沈め」と言わんばかりに全51のMVも解禁してきたのだ。聴覚だけでなく、視覚も満たしてくれるMV。ただのプロモーションビデオではない、ラルクミュージックビデオの魅力を様々な角度から紐解いていきたい。 L’Arc〜en〜Ciel『Driver’s high』 まず挙げられるのが、音と映像のリンクである。タイトルや歌詞、音の空気感とMVの世界観が絶妙にマッチしてお

    L'Arc~en~CielのMVを通してより深い“沼”へ 現実離れした世界観や音と映像のリンクなどを紐解く
  • L'Arc~en~Cielが上位独占で“ラルク祭り” 今週のSpotifyバイラルチャートに見る「一斉解禁」の強さ

    参考:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest Spotifyの「バイラルトップ50(日)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を基に作られたプレイリスト。今回から、この「バイラルトップ50(日)」を1週間分集計した数値をもとにしたチャート分析記事をお届けしようと思う。 第1回となる週間チャート(12月12日公開:12月4日~12月11日集計分)のTOP5は以下の通り。 1位:L'Arc〜en〜Ciel「flower」 2位:L'Arc〜en〜Ciel「READY STEADY GO」 3位:L'Arc〜en〜Ciel「HONEY」 4位:L'Arc〜en〜Ciel「Driver's High」 5位:L'Arc

    L'Arc~en~Cielが上位独占で“ラルク祭り” 今週のSpotifyバイラルチャートに見る「一斉解禁」の強さ
  • ファンタビ『黒い魔法使いの誕生』は大人向け? 覚えておきたい『ハリー・ポッター』との繋がり

    『ハリー・ポッター』シリーズとの繋がり 作では、若きダンブルドアが登場することもあり、懐かしのホグワーツ魔法魔術学校もスクリーンに帰ってきた。それと同時に『ハリー・ポッター』シリーズおなじみのキャラクターや道具、用語なども登場。 セストラル まず冒頭のセストラルの登場は、かなりのサプライズでもあり、“大人向け宣言“のようにも映った。セストラルは、グリンデルバルドがニューヨークから護送される際に馬車を引いていた、黒く骨ばった翼のある馬。初登場は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、死を目の当たりにした者にしか見えない動物である。『不死鳥の騎士団』では、ハーマイオニーやロンには見えず、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でセドリック・ディゴリーを目の前で殺されたハリーと、母を亡くしたルーナ・ラブグッドにのみ見えるという描写があった。『ハリー・ポッター』では、子供から大人へ成長する過程の中で

    ファンタビ『黒い魔法使いの誕生』は大人向け? 覚えておきたい『ハリー・ポッター』との繋がり
  • 視聴者の共感に疑問符 新垣結衣主演『獣になれない私たち』は“社会派ドラマ”ではない|Real Sound|リアルサウンド 映画部

    新垣結衣主演×野木亜紀子脚の『逃げ恥』タッグということから、ドラマ好きの間では今秋ドラマ期待作の筆頭として挙げられてきた『獣になれない私たち』(日テレビ系)。第1話では、ガッキーこと新垣結衣演じるヒロイン・晶が、職場や取引先から受けるパワハラ、セクハラてんこもりのブラックな働き方と、引きこもりの元カノ・朱里(黒木華)を同居させたまま煮え切らない状態の恋人・京谷(田中圭)との関係性などについて、「可哀想」「辛すぎる」という声が続出した。 とともに、自身の現状や過去と重ね合わせて共感する声が多数挙がっていた。しかし、これには、正直驚いた。「営業アシスタント」なのに、営業の仕事を押し付けられ、新人の尻拭いをさせられ、社長に無理難題を1人押し付けられ、それでも仕事の能力が評価されるのでなく「社長は面いだから」で片付けられるなんてことが、共感できることなのだろうか。また、取引先に土下座を要求さ

    視聴者の共感に疑問符 新垣結衣主演『獣になれない私たち』は“社会派ドラマ”ではない|Real Sound|リアルサウンド 映画部
  • 電気グルーヴの歌詞はなぜ気持ちいい? コトバが生み出すグルーヴを考察

    電気グルーヴの作品を、いつも歌詞カードを熟読しながら聴いてしまう。 「あぁ、面白いよねぇ。バカで最高!」という同意の声、あるいは「え、そんなの真面目に読んでるあんたが馬鹿じゃないの」と鼻白む声が聞こえてきそうだが、今回のテーマは電気グルーヴの歌詞の、面白さ、ではなく、響きの素晴らしさについてである。 電気といえば、「富士山」や「誰だ!」などのオモシロ系、たまに飛び出す「N.O.」や「虹」などのナイーヴ名曲、あとは当然「Shangri-La」が代表曲。そんな認識は間違っていないと思う。実際、楽曲のベクトルはいくつかに分かれるが、作詞家としての石野卓球&ピエール瀧は、常に一貫した手法を取っている。「深い意味がないってことでしょ?」と先に回答されてしまいそうだが、ちょっと違う。彼らは、聴けば意味の通じる「訓読み」のコトバではなく、前後があって初めて意味を成す「音読み」の歌詞を書く。大事なのは音の

    電気グルーヴの歌詞はなぜ気持ちいい? コトバが生み出すグルーヴを考察
  • きゃりーぱみゅぱみゅの音楽はなぜ切ない? 新曲『もったいないとらんど』を徹底解説 - Real Sound|リアルサウンド

    先日、それなりに名の知られている評論家による「きゃりーぱみゅぱみゅで一番クオリティが低い部分って音楽だよね」というツイートをたまたま目にして、心底面らってしまった。要するに、きゃりーのあのキャラクターやコンセプトやビジュアルやパフォーマンスに対しては“時代のアイコン”として一定の評価をしつつも、それらのクオリティに音楽が追いついてないということが言いたかったのだろう。 確かに、同じ中田ヤスタカ仕事の中でも、新作『CAPS LOCK』でますます我が道を突っ走っているCAPSULEの作品や、アルバムごとに確実に音楽的な進化が刻まれてきたPerfumeの作品に比べると、きゃりーの作品はとりわけエレクトロニカ的な文脈においては、わかりやすい先鋭性に欠けているかもしれない(自分はそう思わないけど)。中田ヤスタカ・ファンの一部でも、きゃりーの作品が軽んじられている傾向を感じることもある。 一方で、最

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