依然猛威を振るう新型コロナウイルスですが、ここへきてようやく多くの国でワクチンの接種が始まっています。ところが、ワクチンの生みの親であるパスツールの出身地フランスは、ワクチン推進には消極的で、接種ペースも他国に大きく遅れを取っている状態にあるのです。 日本では「距離」を置くワクチン接種だが… パスツールは1888年、今でも免疫や予防接種に関する業績で有名なパスツール研究所を設立しました。ワクチンによって、結核や破傷風、ジフテリアといった病気を根絶し、予防できるようになりました。ワクチンは世界を変えた発明であり、人類の発展にも貢献したとされています。 そして今、私たちは再びウイルスの世界的流行に直面しています。そのウイルスは感染力が非常に強く、命にも関わるうえに、急速に変異する可能性があります。死者の数はアメリカでなんと40万人、イギリスでは10万人、フランスでも7万人を超える水準になってい