全国一の梨の産地、千葉県の2023年の梨シーズンは終わりましたが、梨農家は来年の生産に向けて不安な日々を送っています。 その理由は、中国産の花粉の輸入停止です。千葉県では多くの梨農家が使っていますが、現地で「火傷病」という果樹の病気が広がり、2023年8月から輸入停止になりました。このため、人工授粉のための花粉が足りなくなるおそれがあるといいます。 花粉不足で懸念される梨の生産。農家や行政などが対策に乗り出しています。 (千葉放送局記者・金子ひとみ) 中国で確認!「火傷病」とは 千葉県内の梨農家を今、揺るがせているのは、「中国で火傷病の発生が確認されたため、中国産の花粉や苗木の輸入を停止する」という国の措置です。 火傷病で枯れたセイヨウナシの枝 「火傷病」は、梨やりんご、びわなどの果樹の枝や葉が、火にあぶられたように枯れてしまう病気です。感染した枝の先端は下に曲がり、「羊飼いのつえ」と呼ば