エベレスト登山者の排泄物は人力で廃棄所まで運搬される/Nathaniel Janega/ Mount Everest Biogas Project (CNN) 登山愛好家たちが世界最高峰のエベレスト登山に挑戦する際、自分の排泄(はいせつ)物のことなどほとんど考えないだろう。 エベレストの清掃を担う地元の非政府組織(NGO)、エベレスト地域公害等管理委員会(SPCC)によると、今季、エベレストで働くポーター(荷物運搬人)たちがベースキャンプから近くの廃棄所まで運んだ人間の排泄物の総重量はおよそ12.7トンに及び、大人のゾウ2頭分に相当するという。 標高約5200メートルに位置する凍結した湖底ゴラクシェプでは、排泄物は大きな穴の中に廃棄され、そこで水分が抜け、乾燥する。しかし、この排泄物が川に漏れ出し、給水システムを汚染する恐れがある、と元登山家で米ワシントン州のエンジニアのギャリー・ポーター