普通のバイポーラトランジスタが電流で電流をコントロールする 素子であるのに対して、電界効果トランジスタ(FET)は電圧で 電流をコントロールする素子ですから、わりと似たような使い方が できるのは確かです。 ですが、トランジスタをスイッチングとして使うような用途では、 FETを使うことが多いです。 入力電流(または電圧)を何倍かに増幅して出力するような 増幅用途と違い、スイッチング用途に求められるのは確実な ON/OFF動作です。 バイポーラトランジスタをスイッチとしてONさせた場合、ベースと エミッタの間には必ず0.7V程度の電位差があります。 またコレクタの電位は必ずベースよりも高いので、コレクタと エミッタの間にも必ず0.7V以上の電位差があることになります。 スイッチをONして電流を流したときに、そのスイッチ接点に電位差が 生じるということは、そこで電力を消費しているということです。