クレハは3月22日、主力製品の「NEWクレラップ」の出荷について、東北地方太平洋沖地震の被災地以外の地域へは当面見合わせると発表した。 同社によると、このたびの震災では「NEWクレラップ」の原料を製造するいわき事業所(福島県)と、ラップフィルムの製造・箱詰めを行う樹脂加工事業所クレラップ第一製造部(茨城県)が被災。設備の一部が被害を受け、現在、操業を停止しているという。同社は兵庫県にも樹脂加工事業所クレラップ第二製造部を有し、こちらはフル操業をしているが、生産規模は全体の2割程度。こうした現状から「被災地向けに急増している需要に十分に応えることができない状況」にあるそうだ。 また、「NEWクレラップ」などの家庭用ラップフィルムは、地震の被災地向けの緊急支援物資に指定されている。そのため、同社としては兵庫県で生産する製品については被災地に優先出荷したい考えで、今回、被災地以外の地域への出荷は