手ぶらキャンプで気分転換 月1~2回は野宿スタイル新日本プロレスリング前社長 ハロルド・ジョージ・メイ氏(14)2021 / 2 / 19 業種や規模はもちろん国境をも軽々と飛び越えて次々に効果的な策を打ち出し、企業を成功に導く。こうした「プロ経営者」と呼ばれる人たちの一人がハロルド・ジョージ・メイ氏だろう。赤字状態だったタカラトミーの社長となるや、わずか数年で最高益へと業績をV字回復させた。そのメイ氏は2018年、新日本プロレスリングの社長に就いて、新たなファンを呼び込んだ(2020年10月に退任)。メイ氏の「仕事人秘録」の第14回では、趣味の手ぶらキャンプの魅力を語ります。 <<(13)「攻めの広報」でプロレス売り込み 広告よりPRを活用 一人の働く人間として、自分が他の人よりもうまいと思うのは「ストレスをためない」ことです。私は自然が好きで、キャンプが趣味です。キャンプを楽しんでいる
新興家電メーカー、バルミューダの寺尾玄社長は事業拡大を急ぐ。2020年春に米国市場に参入し、同12月には東証マザーズに上場した。バルミューダの売り上げは約125億円(20年12月期)だが、寺尾氏は「今の規模では作れない製品がある」と貪欲に規模を追い続ける。「自分が欲しいかどうか」で開発すると語る寺尾氏は、「挑戦するリーダーはポジティブさが必要。そして本気の仲間が欠かせない」と語る。 <<(上)先陣切るのが自分流 「やりたいことをやる」母の教え ――リーダーに必要な条件は何ですか。 「心身の強さです。それは何度ひどい目に遭ったか、そして何度やめなかったかで鍛えられるのだと思います。人も企業も倒れないから発展できるのです。危機にどれだけ強いかというのは重要です。新型コロナウイルスで厳しい環境の企業もあるでしょうが、倒れないために支え抜くというか、守りきってなんとかするという強さがまさに必要とさ
中国・前漢時代の歴史家、司馬遷(紀元前145年ごろ~同86年ごろ)が書き残した「史記」は、皇帝から庶民まで多様な人物による処世のエピソードに満ちています。銀行マン時代にその魅力にとりつかれ、130巻、総字数52万を超す原文を毛筆で繰り返し書き写してきた書家、吉岡和夫さん(81)は、史記を「人間学の宝庫」と呼びます。定年退職後も長く研究を続けてきた吉岡さんに、現代に通じるエピソードをひもといてもらいます。(前回の記事は「多くを偽った役人の不幸 史記が語る『酷吏』の一生」) 国も組織も、ナンバー1の運命はナンバー2によって変わることが多いようです。ナンバー2はイエスマンであってはならず、国のため組織のために最善の方策を持っていなければなりません。そして、ナンバー2は、決してナンバー1から好かれていると信じてはいけないのです。そのことを心得てあざやかに身を引いた人物が史記に登場します。今回は中国
よく目にする経済ニュースについての疑問に日経の記者が基礎からわかりやすく答える書籍シリーズ「Q&A 日本経済のニュースがわかる!」(日本経済新聞出版)。最新の2021年版からキャリアづくりに参考にしたい気になるテーマを厳選して紹介します。最終回は、あらゆるモノがインターネットにつながるIoTについて見ていきます。 Q IoTで世界は変わりますか? A モノづくりの効率化だけでなく、家電の使い方や遊びの世界も変えそうです。一方、セキュリティリスクへの対応が重要です。 IoTの広がりは利便性や満足度を高めるあらゆるモノがインターネットにつながる「IoT(Internet of Things)」の活用が広がっています。IoTの世界では車や家電、工場の設備など、様々なモノがインターネットを経由して情報をやりとりしたり、遠隔制御したりできるようになります。自動運転車もセンサーや通信の技術を高度に組み
ITを活用した保育支援サービスを手掛けるユニファ(東京・千代田)最高経営責任者(CEO)の土岐泰之氏(40)。「スマート保育園」という新しいビジネスモデルを打ち出し、世界から注目される有望スタートアップだ。土岐氏は中高一貫の進学校では「九州の御三家」と呼ばれる青雲中学・高校(長崎県時津町)の出身。九州発の熱い起業家は母校でどんな体験をし、何を学んだのか。 (下)「半分主夫」から子育て支援で起業 九大OBが応援団 >> 2017年3月、日米欧などの1万社以上が参加し、米サンフランシスコで開催された「第1回スタートアップワールドカップ(W杯)」で優勝した。 「よっしゃ、賞金1億円!」。優勝したことを知った妻は大喜びしました。13年の起業時に金銭面を含め何かと苦労をかけてきたので、当然の反応。しかし、私に直接おカネが入るのではなく、約1億円分をユニファに出資してくれるのだと分かり、少しガッカリし
フリーアドレスは危険!? 新型コロナの職場感染を防ぐ産業医・精神科専門医 植田尚樹氏2021 / 1 / 30 社員がいきいきと働き、高いパフォーマンスを発揮する職場をつくるには何が必要か。産業医として多くの企業で社員の健康管理をアドバイスしてきた茗荷谷駅前医院院長で、みんなの健康管理室代表の植田尚樹医師に、具体的な事例に沿って「処方箋」を紹介してもらいます。 労働安全衛生法は一定の業種や規模の事業所に「衛生委員会」や「安全衛生委員会」の設置を義務づけています。働く人たちの職場での健康管理を行う「産業医」として、各社で毎月開かれる会議に出席していますが、最近の話題はもっぱら新型コロナウイルスの感染拡大です。 産業医として助言を求められる新型コロナに関する案件は主に4種類に分けられます。(1)社員が感染していた(2)社員が濃厚接触者となった(3)社員の家族が感染しているかもしれない(4)感染
「衛生・環境・健康」を企業理念に掲げるサラヤ(大阪市)の更家悠介社長。SDGs(持続可能な開発目標)と歩調を合わせるように、地球環境問題への対応など自社を変化させることに取り組んできた。事業環境が大きく変化する中、更家社長は「専門性の高いチームをまとめる能力が必要」と次世代のリーダー像を描き、そのための支援策も模索する。 <<(上)変化を起こすのがリーダー 全社員に毎週メッセージ ――これからのリーダーに求められることは何ですか。 「IT(情報技術)やデザイン、マーケティングなど様々な分野で専門性が高まっています。社内だけでなく社外も含めていろいろな専門性を持った人たちが集まってチームで取り組まなければいけないことが増えてきました。その分、リーダーにはそういった専門的な知識を持った人たちが集うチームをまとめる力が必要だと感じます」 「リーダーには、それぞれの仕事の中身を深いところまですべて
最近のアメリカで困るのは、服を買う時である。あるのは極端に安い量産店か超高級なテーラードスーツの店だけで、旧来の中間価格帯が消えてしまったからだ。 ピーター・テミン『なぜ中間層は没落したのか』(栗林寛幸訳、慶応義塾大学出版会、2020年)は、アメリカ社会全般に起こっている中間層の消失を「二重経済」で説明する。従来これは発展途上国の経済モデルだったが、上位層と下位層でまったく異なる2つの経済が走るアメリカは、経済大国でありながら途上国の様相を示している、というのが同書の診断である。 中間層消失の波紋中間層は民主主義の安定的な担い手なので、その消失はアメリカがすでに民主主義国ではなくなったことを示唆する。現代の寡頭制国家を支配しているのは、金融・技術・電子工学(FTE)という高度技能職の人々である。1970年以降、国民生産の増加分はすべて彼らの懐に入り、8割の人は実質賃金が増えていない。しかも
東京大学にも多くの合格者を輩出する海城中学高等学校。同校では美術授業を通じて、「正解」がない人生にどう向き合うかも教えている。海城版STEAM教育は何を目指しているのか。教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏が美術教育の現場を取材した。 <<(中)建物自体が教材に 海城の新理科館が生む新しい学び (上)海城は時代の風を読む 学校改革し続けた30年 >> 変革期にある海城の美術教育海城の校舎の妙にオープンエアなトイレの横の一画に、混沌とした空間がかつてあった。美術室であることは間違いないのだが、あまりに雑然としていて、それ自体がアートになっている印象があった。しかし久々に通りかかったそこは、整理整頓されていた。「主」が変わったようだ。 中1の授業が始まると、新しい「主」は、教室全面の白い壁にパワーポイントのスライドを映写して、2コマ続きで行われるその日の授業の流れをざっと説明した。5分間のデッ
入試直前おさらい 最難関国公立大学合格ランキング特別編まとめ 教育ジャーナリスト・おおたとしまさ2021 / 1 / 15 まもなく第1回の「大学入学共通テスト」が行われ、大学入試シーズンが始まる。今年は新型コロナウイルス禍もあり、いつもにもまして緊張感および不透明感が漂う。大学入試改革をめぐる大混乱が直撃した学年の受験ということもあり、進路選択にいままでとは違う傾向が現れる可能性もある。 全国的には東京大学合格者数ランキングが注目されるが、それでは東京の学校ばかりが上位に来るのは当たり前だ。しかしすごい進学校は全国にある。西の最難関国立総合大学である京都大学と全国に50ある国公立大医学部の合格者数のランキングも見てみると、見事に顔ぶれが変わって面白い。 そこで大学通信の協力を得て作成したランキングを再掲する。単年のランキングでは浪人生の数などによって変動が大きいので、2016年から202
よく目にする経済ニュースについての疑問に日経の記者が基礎からわかりやすく答える書籍シリーズ「Q&A 日本経済のニュースがわかる!」(日本経済新聞出版)。最新の2021年版からキャリアづくりに参考にしたい気になるテーマを厳選して紹介します。6回目は、農林水産業について解説します。 Q 日本の農林水産業はどのようにして生き残りを図りますか? A スマート農業などの技術の発展を追い風に経営力のある担い手を増やす必要があります。貿易自由化は海外への販売を伸ばすチャンスでもあります 低さが目につく日本の食料自給率農林水産省によると、2018年度の食料自給率はカロリーベースで37%、生産額ベースで66%でした。海外に目を向けると、17年のカロリーベースの自給率は米国が131%に達し、欧州の主要国もフランスの130%を筆頭に60%前後には届いています。生産額ベースでも米欧の主要国の多くが70%を上回って
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く