家族が不登校で困っているとき、父親としてどのように関わればよいか。子どものようすを横目で見ながら、そんな悩みを抱いている父親の方、じつは多いのではないでしょうか。 父親どうしで不登校について話し合える場をつくりたい、という思いから「ぼちぼち・ちちの会」を立ち上げた市川明さんにインタビューをしました。市川さんも息子の不登校に悩んだ父親のひとり。「ぼちぼち・ちちの会」を立ち上げた経緯や、父親ならではの葛藤、心境の変化について語っていただきました(※写真は市川明さん)。 ――なぜ、父親向けの親の会を始められたんですか? 不登校のわが子が安心して家ですごすためには、父親の協力も不可欠だと思うからです。しかし、残念ながら一般的に父親はふだん仕事で家を離れることが多いですから、子どもの状況が見えない分、理解するのに苦労します。本当はどうにかしてあげたいと思っていても、父親目線で不登校について共有したり