年率マイナス2.89%。民間のエコノミストが試算した、日本の1月から3月までのGDP=国内総生産の伸び率の平均値です。GDPは2期連続でマイナスとなり、欧米ではリセッション=景気後退期と見なされる局面に入る可能性が高まっています。「リーマンショック以来の水準」「東日本大震災以来のマイナス」など、経済指標も相次いで厳しい現状をうつしています。新型コロナウイルスの感染拡大で、日本、そして世界の景気はどうなるのでしょうか?(経済部記者 影圭太 坪井宏彰) 3月上旬。時々通っている都内の居酒屋ののれんをくぐると、ふだんは満席が当たり前の店内には2組の客だけ。いつもは忙しそうに働いている、おかみさんともゆっくり話ができました。 「もう夜は毎日こんな状態で空席だらけ。隣の店は休業しちゃったよ」とおかみさんは嘆きます。店を出ても飲み屋街には人はまばらで、閑古鳥が鳴く状態が続いていると言います。 街の様子