『帰ってきたウルトラマン』で最も有名なエピソードは、何と言っても第33話「怪獣使いと少年」だろう。 『帰ってきた帰ってきたウルトラマン』(辰巳出版)のなかでこの作品について訊ねられた上原正三は、やや自嘲ぎみにこう答えている。 これは、良い意味でも悪い意味でもずっと引きずってきましたね(中略)現在では、よくやってくれたという人はたくさんいますし、『帰ってきたウルトラマン』はこの作品さえあればいいという極端な人もいますよね また、おそらくこの作品を一躍有名にした原動力となったであろう作家・切通理作さんの名著『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』のなかには、こんな一説もある。 TBSの橋本プロデューサーのもとには、この作品を社会科の教材にしているという中学校の先生などから今でも手紙が寄せられるという ではそんな「怪獣使いと少年」とはどんな物語だったか。 一言で言ってしまえば、弱いものへの差別
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