裏に周到な戦略? 「大人気ブログが本になりました!」といった宣伝が、最近目につく。インターネット上の個人サイトなどで公開されているブログ(日記)の書籍化は、ちょっとしたブームだ。ブログは出版業界にとって「宝の山」なのだろうか?(松本良一記者) 個人ブログに一般の読者が期待するのは、第一に「こういうの、あるある!」という我が身を省みた上での共感ではないだろうか。 『このブログがすごい! 2005』(宝島社)でランキング1位になったブログを書籍化したのが、『実録鬼嫁日記』(アメーバブックス)。妻の理不尽な仕打ちにひたすら耐える哀れな夫「カズマ」氏(鬼嫁被害者の会会長)に幅広い同情(?)が集まった。アメーバブックスは、主に個人ブログを出版するためにブログサービス大手の会社が設立した会社。将来はブログ文学賞を開催する構想もある。 「ブログならネットで読めばいいのに……」という声が聞こえてきそうだが