BPO(放送倫理・番組向上機構)では「委員会決定」というのは、裁判でいうなら「判決」にも等しいものだ。 BPOは、7月5日(金)、日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』をめぐって放送倫理検証委員会の「決定」=「意見」を発表した。それを受けて新聞、テレビ、通信社などの各メディアは「放送倫理に違反」などの見出しを掲げて報じている。結論としては、刑事裁判にたとえるならば、「有罪判決」に当たるようにみえる「放送倫理違反」となったため、その結論だけを短く報じている。 だがテレビ業界の常識からいうと、今回のBPOの決定文書をよく読んでみると、従来に比べて“大甘”だと表現してもいいくらい厳しさに欠け、また放送の未来についての見識などを感じさせない文章だといっていい。 「同じようなことをやったのに、これではフジテレビがかわいそうだ」など批判の声がテレビのバラエティ制作の関係者からも聞こえてくる。5年前のフ