菅義偉さんが、総裁任期いっぱいで総理大臣・自民党総裁を降りると宣言してしまいました。本当にお疲れさまでした。 やっている政策そのものは決して悪くなかったし、ワクチン接種推進はもとより、福島処理済水の海洋放出やデジタル庁設置、新型コロナ対応に東京オリンピック開催、対外的には開かれたアジア太平洋構想の推進にトランプ後の日米関係の確認・強化と、在任期間1年前後の割にはできることは全部推進して仕事はした政権でした。 開き直って「俺は解散する」と言えていれば… 惜しむらくは総理のキャラクターが辛気臭く、国民に直接語り掛ける雄弁さが足りなかったことで、仕事の中身をきちんと国民に伝えられず支持率は3割を切り、自民党内からは来たる衆議院選挙の「顔にならない」と判断されてしまったことでした。本来なら総理大臣の専権事項のはずの9月中解散を封じられ、せっかく二階俊博さんの幹事長交代を進めたのに後任人事を有力者に
世の中にはびこるフリーランス神話。果たして、フリーランスはITエンジニアの理想の働き方たり得るのだろうか――複雑怪奇なIT“業界”を解説する本連載。今回は、フリーランスという言葉の魔力に引き寄せられたエンジニアたちの理想と現実に迫る。 はじめまして。成末(なりすえ)と申します。ITフリーランス特化型のエージェントとして20年以上サービス展開をしている「ギークス」で、取締役を務めております。 ギークスは「働き方の新しい当たり前をつくる」を事業ビジョンに掲げ、フリーランスという働き方の啓蒙(けいもう)促進に努め、世の中のフリーランスの変遷をニュートラルに見てきました。 本記事は、20年強の実績で得た実例やデータを基に、フリーランスエンジニアの実態を紹介しつつ、フリーランスは魅力的な働き方といえるのか、検証していきます。 フリーランスエンジニアの歴史 フリーランスとは、案件ごとに契約を結び、仕事
工場内に飾られている、一風変わった「安全標語」 宮田博文氏(以下、宮田):(ある時に)「宮田くん。工場の構内に安全標語が掲げてあるよ」と聞いたんですね。「それは当たり前やろ」と思ったんです。「それが違うんや。それは、そこへ勤めている従業員さんの子どもたちが一生懸命書いたものなんだ」と聞きました。 そうか。「一時停止しましょう、構内15キロメートル(制限速度)」と活字で書いてあっても、同じことを子どもたちが一生懸命書いたものって、心に届くなと思ったんです。「じゃあ自社もそうしよう」と思ったんですが、1社だけ良くなっても、交通事故はなくなりません。社会全体が良くならないと、なくならない。 社会を良くするためにどうしたらいいか考えた時に、ドライバーに限りませんが、自分の誕生日に子どもが書いた「パパ、いつもありがとう。ママ、がんばってね」。そんな、何が書いてあるかわからないぐらいの切れ端を、大事に
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