『フラットランド』(Flatland: A Romance of Many Dimensions)は、イギリスの教育者エドウィン・アボット・アボットによる小説である。1884年にロンドンのシーリー(英語版)社から刊行された。 架空の2次元の平面世界「フラットランド」を舞台として、ヴィクトリア朝文化における階級格差を風刺したものだが、その一方で次元の本質を追求した作品となっている[1]。初版ではアボットの名前は出されず、著者は作中の主人公である「正方形」(A Square)[注釈 1]となっていた[2]。その後の版でアボットの名前は出されるようになったが、フラットランドの正方形氏が書いたものをアボットが編集した、という体をとっている。 この物語を原作として、長編映画『フラットランド(英語版)』(2007年)や短編映画『フラットランド・ザ・ムービー(英語版)』(2007年)、『フラットランド2