2009年は5月ころまで失業していて、40代の失業は、失業をバカンスととらえる私もさすがに精神的に追いつめられました。世界的株価暴落や派遣切りで求職者も殺到していて、もうだめだという気持ちの落ち込みに抗しなければなりませんでした。 だからあまり価値や重要性を感じないけれど自己啓発や成功哲学ばかり読んでいました。気持ちをはい上がらせるためにマーフィーなどの本を必死に読みましたが、沈みこむ気持ちの吸引力はとても強いものでした。精神のか弱さを感じました。ことしの「GREAT BOOKS」はこのジャンルからの四冊のみでした。 私の落ち込みは中年クライシスというものもふくまれていたのかなと思います。40代というのは結婚して子どもがいればそろそろ10代や20才ちかくになっており、人生のライフサイクルがひとめぐりしたのに私はなにも得ていないという喪失感に襲われました。人生に放っておかれたという気持ちがし