日本男子がロンドン五輪出場を決めた。23歳以下の選手が予選の中で成長を遂げ、世界の強豪に挑む切符を手にした。 成長の糧となったのは、アジア予選で喫した二つの手痛い黒星だ。昨年6月の2次予選。クウェートとの第2戦で逆転負けし、「焦った」「バタついた」とイレブン。突破は薄氷を踏む思いだった。今年2月の最終予選第4戦もアウェーで苦杯。シリア相手に硬い動きで防戦一方となり、1位通過に黄信号がともった。 MF東(大宮)は「苦しかった。どうなるかと思った」と振り返る。しかし、追い詰められた選手は奮起した。続く第5戦のマレーシア戦では相手に臆せず、パスをつなぐ日本らしさを取り戻す。4―0で快勝。最終戦を前に再び望みを引き寄せた。 5大会連続の五輪。今回のメンバーは過去の五輪代表と違って、若い年代で国際舞台の実績がない。U―20ワールドカップは出場を逃した。早くから逸材と呼ばれた選手は見あたらず、「