「仕事の合間には、僕、メシを食えないんですよ。食べると仕事のスイッチがオフになっちゃって」──情報番組『ひるおび!』(TBS系、月~金11時~)の生放送中の中休み、控え室に戻ってきた司会者の恵俊彰(51)は、他の出演者たちが用意された弁当をほおばる中、わずかにフルーツゼリーを食すだけにとどめた。恵は、こう明かす。 「空腹でいると繊細になれるんです。ちょっとした音とか、ゲストのわずかな変化にも気がつくことができる。司会者って、ボールを投げて回していく役じゃないですか。だから鈍感さは命取りになる。番組内で起きていることに気づかなかったり、コメントの準備ができてない人に話を振ったりしてしまうのがすごく嫌なんです」 そんな細やかな神経で仕事に臨み続けてきたからだろう。恵の仕事ぶりは、ここ数年、各分野で高い評価を受けている。昨年末まで放映されていたドラマ『下町ロケット』(TBS系)では、敏腕弁護士の