廃棄食品の横流し問題を受け、食品にかかわる企業が再発防止に動く。廃棄を委託する際に生ごみに混ぜたり、委託先の処理に立ち会ったり。廃棄量を減らすため、消費者に協力を求める取り組みも始まった。 5枚一組みで透明な包装に「ビーフカツ」の文字。カレーチェーン壱番屋(愛知県一宮市)は、異物混入の恐れのある冷凍カツを、包装したまま廃棄にまわした。約4万枚が産廃処理業者ダイコー(同県稲沢市)によって横流しされ、一部はスーパー店頭に並んだ。 壱番屋は問題発覚から1カ月余りたった22日、ダイコーに残っていた冷凍カツやパン粉を回収した。今後の廃棄委託の際には①包装から出し、生ごみと混ぜる②できない場合は最終処理まで社員が立ち会い目で確認する、といった再発防止策を取る。 横流しは約60品目で確認され、冷凍食品のニチレイやみそのマルコメも壱番屋と似た対策を公表した。 「食品メーカーは従来、処理費を抑えることに熱心