女子代表五輪予選、前半タイの集中した守備を崩せず苦戦したが、後半突き放し快勝。不満を言えばキリがないが、まずは上々のスタートと言ってよいだろう。 短期間の連戦のため、ターンオーバを採用するとの噂は聞いていたが、中盤が総取っ替えなのには驚いた。最前線も永里と川澄の組み合わせだが、常に知的に献身していた安藤がいない。出場停止の岩清水と合わせ、ここまでメンバが変えてくるとは。参加国中最も楽な相手と言われているタイとの対戦ではあるが、「いくらなんでもジーコ方式はまずいのではないか」と心配になった。 しかし、内容は悪くなかった。敵の逆襲に警戒を怠らず、丁寧にボールを回した攻撃が継続した。あれだけメンバが変われば連携も思うようにとれないし、「格」を持った選手がいないのだから個人能力でも崩せないのは仕方がない。 しかもタイは、最前線に1人残して守備ブロックを固める。タイの各選手の局地戦のうまさ、粘り強い