カザフスタンにあるロシアのバイコヌール宇宙基地で、国際宇宙ステーションへの打ち上げを前に手を振る英国のティモシー・ピーク飛行士(2015年12月15日撮影)。(c)AFP/SHAMIL ZHUMATOV 【12月26日 AFP】英国人宇宙飛行士として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しているティモシー・ピーク(Timothy Peake)飛行士(43)が、クリスマスにISSから自宅に電話をかけようとして番号を間違え、相手の女性に「そちらは地球ですか」と冗談を言ってしまうアクシデントがあった。 ピーク飛行士は24日夜、ツイッター(Twitter)で「いま電話して、『やあ、そちらはプラネット・アース(地球)ですか』と言ってしまった女性に謝罪します。いたずらではなく、間違い電話だったんです!」と述べた。 ピーク飛行士は6か月のミッション中で、英国の宇宙飛行士として初めてISSに滞在してい
いよいよ18日に公開となる待望の新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が、国際宇宙ステーション(ISS)にいる宇宙飛行士たちのために上映されることがわかった。 イギリス人初の乗員としてISSに加わるため、15日に宇宙ステーションに到着したティム・ピークさんはISSの乗員たちに、ISSが同映画の特別上映会を行うことを明かした。ピークさんはツイッターで、「ここには映写機とスクリーンがあります。この映画を観るのに、なんという素晴らしい場所なんだ!」とツイートしている。 ISSはアメリカ、日本、ロシア、フランス、ドイツなど全15カ国が参加。日本からは今年7月より、日本人10人目の宇宙飛行士である油井亀美也さんも滞在していた。 ISSでは乗員たちのために今年4月、サンドラ・ブロック主演のSF映画「ゼロ・グラビティ」(13年日本公開)、9月には火星を舞台にしたマット・デイモン主演のSF映画「ザ・マー
米航空宇宙局(NASA)は11月21日(現地時間)、米宇宙開発企業SpaceXと国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙飛行士の商業輸送契約を締結したと発表した。 SpaceXは、高級電気自動車のTesla MotorsのCEOでもあるイーロン・マスク氏が創業した宇宙開発企業。無人の物資輸送については既にNASAから受注・運用している。同社は9月、7人まで乗船できる有人飛行船「Crew Dragon」を披露した。 この契約は、NASAの宇宙飛行士輸送の民間企業への委託プログラム「Commercial Crew Transportation Capability(CCtCap)」の一環。NASAは同様の契約を米Boeingと5月に結んでいる(Boeingの宇宙船は「Starliner」という名称)。NASAはこのプログラムで4回の飛行士輸送ミッションを計画しており、最初のミッションをどちらの企
地上約400kmの高さを飛ぶ国際宇宙ステーション(ISS)は、1998年に建設が始まり、2000年10月31日に宇宙飛行士の長期滞在が開始して以来15年が経過しました。これを記念して、NASAがISSの実績内容を軽快なカントリーソングに乗せて紹介するムービーが公開されています。 The International Space Station: A Musical - YouTube 「ISSの実績をいくつか紹介するよ」 「ISSには世界の15か国が参加しています」 「建設のために、何度もロケットが打ち上げられ……」 「次々と物資が届けられました」これまでに打ち上げられたロケットの回数は136回にも及ぶようです。 「ISSの大きさは、フットボールのフィールドと同じぐらいの大きさがあります」 「ISS内にはトイレが2つありますが、バスタブはありません」 「90分で地球を一周するスピードで飛んで
日本人宇宙飛行士の油井(ゆい)亀美也(きみや)さんが滞在中の国際宇宙ステーション(ISS)が2日、有人滞在の開始から15周年を迎えた。油井さんら6人の宇宙飛行士がISSから記者会見し、「節目の時にいられて、うれしく思う」などと喜びを語った。 ISSは1998年に高度約400キロの軌道上で建設が始まり、2000年11月2日から宇宙飛行士の長期滞在が始まった。これまでに延べ130人が長期滞在し、日本人は09年の若田光一さん以降5人が計6回参加している。 会見は日本時間3日午前0時すぎに始まった。油井さんは「ISSではそれぞれの宇宙飛行士が文化や能力を尊重し合いながら、協力して活動していることが素晴らしい」と話した。自身のISSでの滞在期間が100日を超え、10月にはこれまでに日本人が宇宙に滞在した期間も累計で千日以上になったとし、「日本が挑戦してきた成果。ISSでも協力パートナーとして認められ
皆さんこんにちは。宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士の油井亀美也です。現在、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中です。今、私はISSから宇宙を眺めながら、リポートを執筆しています。全3回にわたり、ISSで感じたことや皆さんに知ってもらいたいことをお話ししたいと思います。第1回は、「初めての宇宙飛行の感想とISSの第一印象」です。 長年の夢であった宇宙飛行が実現したことは、率直にうれしいです。特に、宇宙船の軌道投入後に無重力を体験した瞬間、初めて宇宙から地球を見たとき、あるいはISSで日本実験棟「きぼう」の中に入ったときのうれしい気持ちは、生涯忘れられない思い出になると思います。他方で、これまで支えてくださったり、応援してくださったりした皆さんへの感謝の気持ちも大きいです。 特に今回は、物資補給機プログレスの事故のこともあり、JAXAも各国の宇宙機関と協力し、ソユーズの打ち上げ
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に輸送するため、ロシア宇宙庁との契約を更新した。NASAのボールデン長官が議員に当てた5日の書簡で明らかにした。 書簡の中でボールデン局長は、NASAの予算が減り続けていることを理由に、ロシアとの間で4億9000万ドル(約611億円)の契約を結ぶことになったと説明した。 NASAは限られた予算の中で、民間企業と組んで有人宇宙船の開発計画を進めている。しかし議会はこの5年間で、オバマ大統領が要求した同計画の予算のうち10億ドルあまりを削減。NASAによる打ち上げの予定は2017年にずれ込んだ。 「結果として、米国や提携国の乗員のISSへの輸送はロシアのソユーズ宇宙船のみに頼る状況が続いている」とボールデン長官は指摘する。 ソユーズへの乗船にかかるコストは1人あたり約7000万ドル(約87億円)。NASAは通常、年
(CNN) 補給物資を満載したロシアの無人貨物船がこのほど、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功した。ISSに物資を届ける宇宙船は打ち上げなどの失敗が相次いでいたことから、ようやく物資を受け取った乗員はツイッターで「7月だけどクリスマスの気分だ」と歓迎した。 5日にISSにドッキングした貨物船は食料や水、燃料、酸素など2.7トン分あまりの補給物資を積んで、3日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。 これに先立つ6月に米フロリダ州のケープカナベラルから打ち上げられた無人ロケットは打ち上げ直後に爆発した。米宇宙企業のスペースXが手掛けたこの補給船には宇宙服や水の濾過装置、食料や水などが積まれており、ISSに滞在しているロシアのゲナディ・パダルカ船長とミハイル・コルニエンコ宇宙飛行士、米航空宇宙局(NASA)のスコット・ケリー宇宙飛行士の3人が到着を心待ちにしてい
国際宇宙ステーションの太陽電池パドル(2015年4月14日提供)。(c)AFP/Samantha Cristoforetti/ESA/NASA 【5月18日 AFP】ロシア宇宙庁(Roscosmos、ロスコスモス)は18日、国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)にドッキング中の無人貨物輸送船「プログレス補給船(Progress)M-26M」のエンジン再起動によるISSの軌道修正に成功したと発表した。 ロスコスモスがロシアの複数の通信社に対して明らかにしたところによると、モスクワ時間18日午前3時半(日本時間午前9時半)にISSの露モジュール「ズヴェズダ(Zvezda)」にドッキングしているプログレス補給船のエンジンの再起動に成功。30分ほどかけて、ISSの高度を正しい軌道に戻したという。 ISSの軌道修正は当初、15日に試みられたが、ロシア側
Image credit: NASA ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は5月16日、この日実施予定だった、プログレスM-26M補給船のスラスター(ロケット・エンジン)を使った国際宇宙ステーション(ISS)の軌道修正に失敗したと発表した。 人工衛星は大気との抵抗で徐々に高度を下げており、特に巨大な建造物であるISSはよりその影響が大きくなるため、定期的にISSの後部にドッキングしている補給船のスラスターを噴射して、軌道を持ち上げる必要がある。これを「リブースト」(Reboost)と呼ぶ。 ロシアのミッション管制センター(ツープ)が事前に発表していた計画では、今回のリブーストはモスクワ時間2015年5月16日4時14分(日本時間2015年5月16日10時14分)から、プログレスM-26Mのスラスターを901秒間にわたって噴射することとされていた。しかし、何らかの事情で実施できなかったという。
国際宇宙ステーション(ISS)で2008年から稼働している日本の実験棟「きぼう」に今年、実験装置が相次いで新設される。 目玉は、物理学上の大きな謎である暗黒物質などを調べるための観測装置だ。新設ラッシュの背景には、日本の宇宙技術を世界にアピールする狙いがある。 暗黒物質は、重さなど基本的な性質が不明な謎の物質。正体がつかめれば「ノーベル賞級の成果」と言われ、各国の研究競争が激しくなっている。 宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))と早稲田大などのチームは、暗黒物質同士が衝突した時に出ると考えられている、高エネルギーの宇宙線を観測できる高性能の装置を開発した。日本の無人補給船こうのとり5号機で夏以降にきぼうに運び、ロボットアームで船外の実験プラットホームに設置する。研究チームの鳥居祥二・早大教授は「暗黒物質がどんな物質なのかを突き止めたい」と話す。
間もなく打ち上げられるSpaceXの物資補給船「ドラゴン」は、国際宇宙ステーション(ISS)に向けてさまざまな実験機器などを運び込む予定だ。ディスプレイなどに使われている液晶を微少重力下で詳しく調べるほか、将来の宇宙計画への採用を目指す「人工筋肉」や、宇宙飛行士がコーヒータイムを楽しむための特製エスプレッソマシンも届けられる。 SpaceXはイーロン・マスク氏が創業した民間企業で、ISSに物資補給する契約を米航空宇宙局(NASA)と結び、2012年には民間機として初めてISSとのドッキングに成功している。今回の打ち上げは日本時間14日午前5時半ごろに行われる予定だ。 米国の研究者による「Observation and Analysis of Smectic Islands In Space」(OASIS)は、液晶の「配向」などが微少重力下でどのような影響を受けるかなどを調べる機器を運び込む
「たんぽぽ計画」の実験装置の訓練を受ける油井さん(左)ら=JAXA提供(1月15日、茨城県つくば市のJAXA筑波宇宙センターで) 宇宙空間を飛ぶ生命の源を捕らえろ――。日本のユニークな宇宙実験たんぽぽ計画が5月、国際宇宙ステーション(ISS)の実験棟「きぼう」で始まる。 スペースシャトルの退役で中断した計画が、日本独自の宇宙技術と研究者の熱意で、10年越しの実現にこぎ着けた。 同計画は、高度400キロ・メートルを高速で飛行する「きぼう」の船外に、「エアロゲル」という寒天のような捕集材をつけて、1年ごとに交換。宇宙空間を漂うアミノ酸などの有機物や、地球から浮遊した微生物の採集を試みる。酵母菌など微生物の入った容器も船外に置き、放射線や紫外線が強い宇宙空間を微生物が長期間、旅する可能性も検証する。 実験が始まる5月には、下旬から宇宙飛行士の油井(ゆい)亀美也(きみや)さん(45)がISSに到着
米露の宇宙飛行士3人を乗せたロシアの宇宙船ソユーズが28日、カザフスタンから打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。 通常のISS滞在は約半年間だが、3人のうち2人は初めて1年間の滞在に挑む。米航空宇宙局(NASA)は2年半の長旅となる将来の火星有人探査に向け、心臓や筋肉など心身への影響を調べる。 1年間の滞在に入ったのは、米国のスコット・ケリー氏(51)と、ロシアのミハイル・コルニエンコ氏(54)。この間、5月末から11月頃までISSに滞在する日本の油井亀美也飛行士(45)は「1年滞在をサポートしたい」と話している。 ケリー氏は一卵性双生児で、もう1人も元宇宙飛行士。NASAは宇宙と地上の双子を比較し、長期滞在による身体や行動、腸内細菌などの変化を調べる。 長期滞在の影響の研究には、日本の大学なども参加する。岩崎賢一・日本大教授(宇宙医学)は、無重力で体液が頭に集まり、視
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