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  • 書評「監督ザッケローニの本質」: 武藤文雄のサッカー講釈

    年の瀬ゆえ、私が今年国内で出版されたサッカーでは、間違いなくベストと思っている同書について。 イタリア在住の片野道朗氏がアントニオ・フィンコ氏と共著した書は、正に表題どおり、ザッケローニ氏が一体どのような監督なのかを知るのに最適に一冊である。氏の監督としての経歴を丹念に描写した上で、それに関係した選手、フロント、同僚のコーチングスタッフらのインタビューを加え、ザッケローニ氏のインタビューで終える構成となっている。フィンコ氏はザッケローニ氏との親交が深いイタリアテレビ局の記者との事だが、インタビューの多くをフィンコ氏が担当し、片野氏がそれらの翻訳とザッケローニ氏の経歴を述べる文を担当する役割分担で、このは作られている。 ザッケローニ氏のプロ監督としての経歴は84年に始まる。両親がホテルを経営する故郷の町チェゼナティコの同名のクラブが、セリエC2(実質4部リーグ)から降格の危機に瀕して

  • 「腐ったミカン」から16年: 武藤文雄のサッカー講釈

    レイソルを率いてJを制覇したネルシーニョ氏について。 レイソルの鮮やかな勝利については、別途講釈を垂れようと思う。ただし、レイソルの優勝を称える報道があふれる中、不思議だったのは、ネルシーニョ氏の16年前の悲劇について言及するマスコミが、あまり見つけられなかった事だ。そう昔の事ではないのだが。 ハンス・オフト氏が率い92年のアジアカップを初制覇した日は、USAワールドカップまであと一歩にせまりながら、93年秋に「ドーハの悲劇」に散った。 そして、94年日協会は、かつてのブラジルのスーパースタアだったファルカン氏を監督に招聘した。氏は独特の選考眼で、意表をつく選手をチームに加えながらチームを作った。しかし、同年のアジア大会の準々決勝で韓国に苦杯。就任1年足らずで更迭される。もう少し様子を見てもよいのではないかと言う意見も多かったが、当時の川淵強化委員長はそう決断した(後年、氏が協会会長に

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    tacticslife 2011/12/07
    どうしても加茂さんに続投させたい勢力があったと思う。/あのネル氏の怒り具合は年俸とかじゃない気がした。
  • 最終戦前夜2011: 武藤文雄のサッカー講釈

    明日は最終節、ベガルタは4位を目指してヴィッセルと戦う。諸事片づけ、何とかユアテック詣でができるべく、実家にたどり着いた。 あれだけの大災害があったのみならず、今年は個人的にも大きな変事があった。そう思いながら、リーグ最終節を迎えると、改めて様々な想いにとらわれる。まだ天皇杯は残っているが、やはりリーグ最終節と言うのは、1年の終わりとして特別な日なのだ。こうやって、愛するクラブと共に、1年1年を積み重ねていける時代が来るなんて、若い頃は想像もしなかった。当によい時代になったものだと思う。 ともあれ、明日のノルマは明白だ。勝つ事。 4位のマリノスとは勝ち点2差。得失点差から、当方が勝ち、マリノスが引き分け以下ならば順位は逆転する。先方の事は云々考える必要はなく、ただ、勝つ事だ。 前節、久々に敗北した訳だが、リーグでは4試合続けて得点ゼロ。何とも味わい深い状況だが、それでも勝ち点3を獲得して

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    tacticslife 2011/12/04
    武藤さんのお喜びエントリーマダー?(・∀・)っ/凵⌒☆チンチン
  • しつこく五輪代表について: 武藤文雄のサッカー講釈

    少ししつこく、五輪代表について考察を続けます。講釈師流邪推の連発ですよ、あくまでも。 エルゴラとダイジェストの五輪代表記事は、このシリア戦に相応の高い評価を与えている。その論調は、同点にされた後に勝ち越した事を「成長」「収穫」と捉えている。しかし、戦闘能力がより高いチームが、後半半ばに追いつかれ、そこから突き放すのは、サッカーでは当たり前の事。さらに言えば、この五輪代表は昨年のアジア大会制覇と言う実績が証明するように、元々勝負強いチームなのだ。ヘマな試合展開で突き放し損ねた、あるいは同点にされたのを、戦闘能力差で勝ち切った事を、今さら誉めるのは、かえって彼らに失礼ではないのか。 もう1つ、ダイジェストは「清武、原口をA代表に取られ、主将の山村を負傷で失いながら」と書いていたが、これもなあ。関塚氏は自ら敢えて、大前、茨田、青木、金崎、小野、柴崎と言ったタレントを選考外にしているのだ。やや人材

  • ベトナム戦雑感: 武藤文雄のサッカー講釈

    ベトナムは期待どおりよいチームだった。 ブロックをしっかり組み、陣形をコンパクトに保つ。日のパスワークに合わせての修正も的確だ。センタバックは細身だが長いボールへの対応は適切だし、サイドバックのアジリティも中々。ゴールキーパの判断力もすばらしかった。また、勝負どころでの思い切りよい攻撃も上々だった。 そして、精神的にも切れずに、最後まで誠実にファイトを継続した。元々サッカーが非常に盛んな国が、少しずつ経済的に安定し、優秀な外国人監督の指導により組織的な面でも強化が進んでの成果だろう。東南アジアのトップレベルの国が、これだけ質の高いサッカーを見せてくれた事は、アジアのレベル向上と言う観点からは、とても嬉しい事だ。 そして、この日との試合は、ベトナムの選手達にとって、貴重な体験になったに違いない。我々が強化のために世界列強との試合を切望しているのと同様に、彼らも日のような強豪との対戦を熱

  • セレッソの冒険が終わった: 武藤文雄のサッカー講釈

    J2に陥落して3期にわたり苦闘を続け、J1に復帰した昨期は鮮やかに上位進出してACL出場権を獲得、さらにACLでは1/16ファイナルでライバルのガンバに競り勝ってベスト8進出。技巧と判断力の富んだ若手選手と、実戦的なブラジル選手をうまく組み合わせた攻撃指向の強いサッカーでのアジア制覇への野望は、失敗に終わった。 勝負は、金甫炅がラフプレイ2発で削り出されたところで決まった試合だった。1目は金相植が、完全に足裏を見せて当たっており、2目の崔[吉吉]淳は、止めようと思えば止められたのに意図的に止めなかった頭突き。来であれば、この時点で全北は9人になってもおかしくないほど、ひどい反則だった。しかし、金相植にしても崔[吉吉]淳にしても、ホームグラウンドの試合で、物事を無難にまとめる習性があるアラブ系の主審ならば黄色で止まると判断しての事だったのだろう。 いつもいつも言っている事だが、このよう

  • 史上最強だが、このままでは将来性を感じない五輪代表: 武藤文雄のサッカー講釈

    五輪代表はマレーシアに2-0で快勝。戦闘能力差は明らかではあるが、難しいタイトルマッチの初戦。勝ち点3を確保した事は評価されるだろう。 また戦闘能力面から見ても、過去の五輪代表と比較しても史上最強ではないかと思わせる陣容。唯一CBがタレント不足を取りざたされる今回のチームだが、ボランチやサイドバックからのコンバート、長身選手に拘泥しないなどにより、存分に対応可能な選手層を持っていると見る。関塚氏が、レッズでほとんど出場経験がない濱田に拘泥する意図は不明だが、酒井宏樹、山村、扇原、村松ら、少なくともアジア予選を突破するのに必要なセンタバックはそろっているのだから。もちろん、ロンドンでは闘莉王、麻也、今野など。中澤と言う手もあるし。 試合のねらいも各論的には悪くない。3ラインを維持し、組織的に守るマレーシアの守備は中々強かった。それに対し、山村と扇原が素早くボールを散らし、守備ラインを分散させ

    tacticslife
    tacticslife 2011/09/24
    この試合の問題だけではない考察。
  • ザックも木から落ちる: 武藤文雄のサッカー講釈

    スタメンに、柏木に代えて阿部を起用。ザッケローニ氏が難しい敵地戦を迎え、より堅実なサッカーで勝つ事を狙ったように思えた。形の上では、納得できる采配だ。ところが、この作戦が裏目に出てしまった。まあ、ザッケローニ氏も、たまには木から落ちると言う事で。 結果として、先制を許し、危ない場面も幾度かありながらも、しっかりと同点にして、突き放す決定機もつかんだ。そして、最終的には敵地で勝ち点1を確保したのだから、上々だったと言うべきだろう。 特に前半はよくなかった。ぶっつけ番に近い新しい組み合わせがよくなかったのかもしれないし、長距離遠征を含む中3日での試合で体調も悪かったのだろう。また、遠藤も今一歩(負傷が相当に悪いと言う噂もあるが)だったし、長谷部もトップ下は不慣れ。さらに悪い事に、阿部の調子がひどかった。特に阿部はサイドでボールを回す際に、逆サイドに散らせばよいものを、再三再四同サイドにパスを

  • 柳沢と共に戦える喜び: 武藤文雄のサッカー講釈

    ベガルタは実に久しぶりに勝ち点3を獲得した。しかも、相手は過去未勝利だった首位グランパス、それも敵地戦だったから、喜びもひとしおだ。内容も悪くなかった。グランパスのパワープレイに崩されかけた危ない場面も多かったが、整然とした組織的守備でよく守り、次々に逆襲速攻を成功させかけた。決定機の数はベガルタの方が多かった。 ストイコビッチ氏は、双方の戦闘能力を分析し、ベガルタの弱点を突くような事はせず、正面切っての殲滅戦を意図したようだった。しかし、ベガルタは前々節のアルディージャ戦の後半以降、持ち味の逆襲速攻に人数をかける仕掛けを取り戻している(前節のアントラーズ戦は、完敗ではあったが、後半梁が起用されてからは、相応に攻める事ができていたし、何より角田が不在だった)。逆襲の道筋ができれば、守備の組織も安定する。序盤からのグランパスの強引な攻めは、今のベガルタには幸いだった。 グランパスの両サイドバ

  • 韓国の健闘を称えて: 武藤文雄のサッカー講釈

    昨日も述べたが、今の日韓国を単純に比較するのは公平ではない。 先方はアジアカップでのピーク狙いでチーム作りをしていたのに対し、当方は既にブラジルに向けて積み上げて来ているのだから。そう言う意味では、PK戦に持ち込まれると言う失態を演じたものの、アジアカップ準決勝で勝利していた訳で、今日完勝するのは、当然だったと言えよう。 むしろ、3点差になってから、よく粘り、ポストの助けも借りながら、日韓戦史上はじめての4点差試合を阻止した、韓国イレブンを称えるべきだろう。だいたい、韓国にしても、ワールドカップ3次予選で日と戦う訳ではないし、いたずらに悲観的になる必要はない。もちろん、前半で岡崎を壊し損ねていたら、もっと悲惨な内容と結果になっていただろうが。 趙広来氏も、この日の完敗は覚悟していたの違いない。現役時代から、サッカーの全てを知り尽くしたかのようなプレイを見せてくれた男だ。現実が見えてな

  • もう土下座の機会は来ない: 武藤文雄のサッカー講釈

    いつも、いつも、私の期待を、全く予想外の斜め上に外してくれる選手だった。そして、最後の最後まで、信じられない外し方をして、私たちから去って行ってしまった。 いつも、いつも、「おい、何をやっているんだ」と野次を飛ばしたくなる選手だった。そして、最後の最後まで、「おい、何をやっているんだ」と叫ばれながら、私たちから去って行ってしまった。 いつも、いつも、「まだやれる、もっとやれる」と思わせてくれる選手だった。そして、最後の最後まで、「まだやれる、もっとやれる」と皆から支えられ、私たちから去って行ってしまった。 私がはじめて、松田直樹を見たのは、1993年の日開催のワールドジュニアユースだった。敵FWと正対して自分得意の間合いに詰めるうまさ、敵のパス方向を適切によめる読みのよさ、いわゆるフィジカルの強さを活かした強い当たり。まだ16歳の若者が、ここまでできるのだ。そして、前年のアジアカップ制覇

  • 北京からの上積み: 武藤文雄のサッカー講釈

    ドイツは立ち上がりから、すさまじいプレスに来た。イングランドもそうだったが、日のすばやいパス回しを止める事を狙っているのは明らかだった。あれだけ、前から来られれば、いくら日でも簡単に中盤を抜け出す事は難しい。そうやって押し込まれてしまうと、宮間も大野も挙動開始点が後方に下がってしまい、どうにも好機を作れない。 さらに主審の判定にも日は苦しんだ。日ドイツも、お互いにひるまずにボールを確保しようとする。結果として、身体をぶつけ合う戦いが、あちらこちらで行われる。当然、多くの場面で体重の軽い日選手が転倒する。ここまでは仕方がないのだが、今日の主審はそのためだろうが、日選手が倒れても、基的にはファウルをとらず、一方ドイツ選手が倒れると日選手のファウルをとる、と言う原則で行動していた。イングランド戦の、手を使用して相手を押さえても構わないと言う新ルールの適用も困ったものだったが、こ

  • 東慶悟と酒井宏樹に突き付けられた反省: 武藤文雄のサッカー講釈

    開始2分過ぎだったか。日の連続CKをしのいだクウェートが後方からロングフィード。それを受けようとしたクウェートの選手(たぶん6番だったか)に、鈴木大輔が厳しく当たり、簡単にボールを奪う。鈴木は落ち着いて左サイドに精度の高いボールを入れる事に成功した。この場面を見て、正直ここ最近の緊迫感が、過剰警戒だった事を認識した。クウェートはフィジカルも技巧も、それほど強くない。相当戦闘能力に差があるのが、はっきりとわかったのだ。鈴木大輔はJを代表する優秀な若手CBだが、いつもはアルビレックスでもっと厳しい敵攻撃選手と戦っているはずだ。 私たちは根底に考え違いをしていたようだ。関塚氏はすべてわかっていたのだ。クウェートは弱い。この明らかに格下の敵に確実に勝つために(あるいは勝つ確率を最大限にするために)、氏は淡々と準備を進めて来たのだ。 たとえば、濱田水輝。レッズでもほとんど出場経験がない(出場した際

  • ここまで代表選手に甘えてよいのか?: 武藤文雄のサッカー講釈

    二転三転、紆余曲折が続き、コパアメリカには出場する方針が決定したと言う。日協会のWEBサイトに載ったリリースの一部を抜粋する。JFAは、日本代表チームの強化や国際社会への復興メッセージの発信といった見地で同大会への参加を検討することとし、J1ならびにJ2の実行委員会を経て、日(4月14日)JFA理事会で審議しました。 JFAとしては権威あるコパ・アメリカで戦えるような強い日本代表チームを編成することを基に、Jリーグ所属選手はJクラブの理解と協力を得て、また、海外のリーグで活動する日人選手の招集については、CONMEBOLの協力を得て進めていきます。 何か、決定的におかしい。以前も述べたが選手を決めるのはザッケローニ氏なのだ。氏が選考希望するメンバをリスト化して、欧州クラブ所属選手はCONMEBOLが各クラブと交渉し、日のクラブの場合は日協会が交渉し、ザッケローニ氏が納得できる2

    tacticslife
    tacticslife 2011/04/15
    冷静に考えれば武藤さんのおっしゃってることは正しい。/ただ、外野の声とは別の次元で「大人の事情」が発動しているもよう。/代表の「贅沢な練習試合」をやるようなもの。
  • 多くのサッカー狂に訴えます: 武藤文雄のサッカー講釈

    正直、かつてない程、落ち込んでいました。見知った地域が絶望的な災害に襲われた事、幾人かの知人、友人、その家族が直接的災禍に見舞われた事。先日述べたように、仙台の家族が無事である幸運を噛み締めながらも、何とも言えない週末を過ごしました。 でも、嘆いても何もはじまりません。私は切り換えます。 短期的な被害、救済策は、自衛隊、警察、消防、海上保安庁、関係各部門がきっと講じてくれます。きっと彼らは、1人でも多くの人を救ってくれます。我々にはできない事を、彼らは可能な限りやってくれるはずです。 皆で知恵を絞りましょう。明日から、関東地方は思うように電気が来ないようです。でも、経済活動の停滞こそ、最悪の状況につながってしまいます。みんなで明日から、電気を節約する事を除いて、できる限り通常の経済活動を維持しましょう。難しい状況の中で、自分の仕事を従来以上の生産性で実現する事、プライベートの生活を通常通り

  • 岡崎移籍問題とゼロ円移籍とJリーグの究極目標: 武藤文雄のサッカー講釈

    岡崎慎司の移籍問題がもめている。経緯はこう言う事らしい。問題点は、エスパルスの契約が1月31日まで残っていて、かつ欧州の移籍期限が1月31日なので、シュツットガルト入りするためには、エスパルス契約期間内に契約を締結する必要があるから、若干額だが違約金が必要だと言う事だ。これに対しては、慣例で違約金不要とか、時差の関係で日の契約が切れた後でドイツで契約すれば大丈夫とかの説があるようだが、そうなってくるとFIFAの裁定を仰ぐしかないだろう。 元々件は「シュツットガルト入り有力」と報道された1月の時点から噂されており、1月末にアジアカップから直接渡独した岡崎のシュツットガルト移籍発表直後も、こちらのような報道があった。しかし、昨日(2月12日)のニュルンベルグ戦でベンチ入り(あるいはスタメン)との情報が、あちらこちらに出ていた事もあり、ウヤムヤのうちに(?!)「丸く収まったのだろうか」と思っ

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    tacticslife 2011/02/14
    選手が納得するだけの金額で契約できるのか疑問。/これからが日本サッカー界の本当のグローバル化かもしれない。
  • FC東京のJ2陥落: 武藤文雄のサッカー講釈

    FC東京のJ2陥落について、いくつか講釈を垂れたい。 まず、JSL時代を含め、日に全国規模のリーグ戦ができてから45期目にあたる訳だが、これだけ戦闘能力の高いクラブが2部落ちしたのは初めてではないか。 戦闘能力の高いクラブの2部落ちというと、05年のレイソル(明神、玉田、フランサらがいたがどうしても調子が上がらず、入替戦でヴァンフォーレに惨敗して陥落)、07年のサンフレッチェ(佐藤寿人、駒野、ストヤノフらがいたが、ペトロビッチ氏が森崎和をCBに使うなどの理想主義?采配に拘泥し、勝ち点を失い続け、入替戦でサンガに惜敗)などが記憶に新しい。しかし、今期のFC東京メンバの戦闘能力は、これらのチームを上回るものだったではないか。しいて言えば陥落ではないが、JSL78-79年シーズンの古河が、永井良知、前田秀樹、清雲栄純ら日本代表のレギュラクラスを並べながら、連敗を重ね最下位に終わったのが記憶に残

    tacticslife
    tacticslife 2010/12/15
    J2屈指の戦力をもってしても今年上がれなかったJEFも、降格時点ではやはり建て直しができてなかった。FCも苦労すると思うが。
  • 遠藤保仁とオシム爺さん: 武藤文雄のサッカー講釈

    ワールドカップについても語り切れていない事が無数にあるのに、日本代表はさらに見事な試合を積み重ねてくれるは、Jリーグは毎週おもしろいは、ユース代表は何とも言えない試合をしてくれるは、書きたい事ばかりが貯まっていく。(ユース代表の短期的結果は残念だったが、前線の優れたタレントを見た限りには、日サッカーの将来は明るいと感じた)。さらには、ピッチ上の戦い以外にも、ヴェルディの存続問題、アルディージャの観客数水増し問題など、色々と講釈を垂れたい事が山積みだ。 で、今日のところは、先日の日韓戦の講釈で最後の数行のみでしか称えられなかった、遠藤保仁の代表100試合出場について、語らせていただこう。 ワールドカップ直前、私は遠藤の大会での君臨を期待した文章をまとめた。そして、遠藤は期待通りにすばらしいプレイを見せ、中軸として世界中の人々に日サッカーの質の高さ見せつけてくれた。そして、今回のアルゼン

  • ワールドカップ経験で一段上がった日韓戦: 武藤文雄のサッカー講釈

    おもしろい試合だった。勝ち切れなかった事は悔しいけれど、これはワールドカップの準々決勝ではない。縁深いライバルでには常に勝ちたいものだが、先方も十分に強かったのだし、当方に足りないものがあったのも確かだし。これだけの娯楽を愉しめたのだから、ソウルに行かなかった己の愚かさを呪うのみだな。 よくいる自虐主義者が先方は朴智星がいなかったからと騒ぐかもしれないが、当方だって闘莉王も岡崎もいなかった。特に今日の試合については、日はフィニッシュに課題があったのだから、国際試合で最も得点が期待できるこの2人がいれば、随分状況が違った筈だ。もちろん、朴智星がいれば、当方の守備陣はもっと大忙しだったろうけれど。 共にワールドカップで初勝利を上げ、初めて2次トーナメントに進出したのは8年前の地元大会(まあ、先方の進出には色々とあったけれど)。そして、共に06年大会は、適切な強化ができず思うような成績が挙げら

  • アルゼンチンに勝った: 武藤文雄のサッカー講釈

    幸せな2時間だった。 日のほぼ完璧な組織守備、豪華絢爛な中盤選手達の競演、鮮やかな先制弾、腕章を巻く長谷部の信じ難いランクアップ、アルゼンチンの遠藤、田、香川への慎重な対応振り、このランクにも通用するようになった岡崎の確立、ザッケローニ氏の理詰めの采配、やはりすごいマスケラーノ、何よりもとうとうアルゼンチンを仕留められた事、そして...この90分間だけで、いくらでも講釈を垂れられる。当に幸せな幸せな2時間だった。 田圭佑と香川真二に対する厳重な守り方を見れば、この日のアルゼンチンの「気度」はすぐに理解できた。ワールドカップですっかりと高名になりロシアのトップ選手として機能する田、ブンデスリーガで絶好調の香川。この2人が前向きでボールを持つと執拗に複数選手がまとわりつく。さらには、バチスタ氏はワールドカップの映像をしっかり研究したのだろう。己の現役時代の展開力を彷彿させる遠藤にも