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書評「監督ザッケローニの本質」: 武藤文雄のサッカー講釈
年の瀬ゆえ、私が今年国内で出版されたサッカー本では、間違いなくベストと思っている同書について。 イ... 年の瀬ゆえ、私が今年国内で出版されたサッカー本では、間違いなくベストと思っている同書について。 イタリア在住の片野道朗氏がアントニオ・フィンコ氏と共著した本書は、正に表題どおり、ザッケローニ氏が一体どのような監督なのかを知るのに最適に一冊である。氏の監督としての経歴を丹念に描写した上で、それに関係した選手、フロント、同僚のコーチングスタッフらのインタビューを加え、ザッケローニ氏のインタビューで終える構成となっている。フィンコ氏はザッケローニ氏との親交が深いイタリアテレビ局の記者との事だが、インタビューの多くをフィンコ氏が担当し、片野氏がそれらの翻訳とザッケローニ氏の経歴を述べる本文を担当する役割分担で、この本は作られている。 ザッケローニ氏のプロ監督としての経歴は84年に始まる。両親がホテルを経営する故郷の町チェゼナティコの同名のクラブが、セリエC2(実質4部リーグ)から降格の危機に瀕して
2011/12/30 リンク