タグ

ブックマーク / www.ringolab.com (199)

  • ディープエコノミー 生命を育む経済へ - 情報考学 Passion For The Future

    ・ディープエコノミー 生命を育む経済へ 地域や人間に深く根ざした分散型経済「ディープエコノミー」をつくるべきだと説く環境ジャーナリストの。資主義一辺倒でもなく、環境絶対主義でもなく、その中間に持続可能な経済と魅力的な生活が両立できるゾーンがあると著者は力説する。人間にとっての生活満足度、幸福感をいかに高めるかという視点でかなり説得力のある議論が展開される。 米国でも日でもヨーロッパでも戦後にGDPは何倍にも伸びたが、生活満足度は変化がない。経済は豊かになったにもかかわらず、アル中、自殺、病の割合は激しく上昇した。研究によると人間は貧しいうちは一貫して幸福を金で買うことができるが、一定の収入を超えると幸福との相関関係がなくなる。その一定の収入を先進国の住民はほぼ全員が上回った状態にある。そしてさまざまな生活の質指数の調査が示しているのは「(裕福な世界では)人に対する気持ちは、消費、貯

  • テレビ進化論 映像ビジネス覇権のゆくえ - 情報考学 Passion For The Future

    テレビ進化論 映像ビジネス覇権のゆくえ 経産省メディアコンテンツ課課長補佐出身で、早稲田大学准教授としてコンテンツ産業理論、情報経済論、産業政策論などを教える境真良氏の放送と通信の融合論。新書一冊で放送と通信の融合の現状が俯瞰できる良書。 メディア・コンテンツ産業が未来の日の基幹産業だと言われる割に、旧態依然とした体制がなかなか変わらないのはなぜか。著者は元官僚としての正直な感想を吐露している。 「しかし、経験者の実感と言えば、最大の問題は、メディア・コンテンツ産業が質的に娯楽産業だという点にあるのではないだろうか。メディア・コンテンツ産業は、国の興亡や国民の生死に直結しないし、伝統技術や舶来の芸術のような権威とも距離がある。だから、いくらGDPを増やすから、情報通信産業の発展に資するからといっても気で取り組む気になれない。「娯楽の価値」を認められない官僚の心理傾向が、問題の奥底に

  • J・S・バッハ - 情報考学 Passion For The Future

    ・J・S・バッハ 楽聖と呼ばれるバッハの人柄や生活、職場や家庭について、このではじめて知ることができた。バッハは世襲の名門音楽家職に生まれたが、当時の音楽家は職人の一種であった。徒弟として師に学び職人修行の末に独立した楽士になるものだった。バッハはそうした職人気質の世界でも並外れて頑固で妥協を許さない性格で知られ、それが出世にマイナスに響いた部分もあり、高名ではあるが必ずしも時代の寵児で人気者というわけではなかったようだ。そして、そうであるが故にバッハの厳格さと倹約の精神はいっそう強くなったとらしい。 バッハの音には無駄がない。そしてポリフォニー(多声)での展開を基調とする。 「バッハは倹約を通じて、情報の豊かさを獲得した。バッハの倹約の主旨は、とくに、時間・空間の無駄を、音楽に少しも許さないことにあったと思う。したがって、単位時間当たりの情報量は、バッハの音楽は当時の他の作曲家のそれに

  • とんかつの誕生―明治洋食事始め - 情報考学 Passion For The Future

    ・とんかつの誕生―明治洋事始め 前にも書いたような気がするが、私はとんかつが大好物で、うまいといわれる店にべに行くのが趣味だ。屋で見かけてこりゃ読んでおかなきゃねと思って読んだら、お腹がすいて、その日は2もとんかつになってしまった。 このはとんかつの誕生というエポックメイキングを中心に、明治維新が日人の文化に与えた衝撃的な影響を丁寧に解説している。中盤までは明治維新がいかに料理維新であったかが語られる。とんかつの誕生の章は3分の2くらいのところでやっと出てくる。 天武天皇が675年にだした肉禁止令以来、実に1200年間も日人は一部の例外を除いて肉というものを口にしなかったそうだ。それが変わるのは、欧米諸国から開国を迫られ、近代化を余儀なくされた幕末のことだった。政府は西洋の肉文化の輸入によって、日人の体位の向上と体力的な劣等感の払拭を目指した。まずは明治天皇自ら肉

  • 私塾のすすめ - 情報考学 Passion For The Future

    ・私塾のすすめ 面白かった。 「レールのない時代である現代をサバイバルするには、一生学びつづけることが必要だ。では、自分の志向性に合った学びの場をどこに見つけていったらいいのか? 書は、志ある若者が集った幕末維新期の「私塾」を手がかりに、人を育て、伸ばしていくにはどうしたらいいのかを徹底討論する。過去の偉大な人への「私淑」を可能にするものとして、「」の役割をとらえなおし、「ブログ空間」を、時空を超えて集うことのできる現代の私塾と位置づける。ウェブ技術を駆使した、数万人が共に学べる近未来の私塾にも言及し、新しい学びの可能性を提示する。 」 尊敬する人物を人生の師匠として設定するのが好きであると同時に、情報発信の結果として自身も塾長的な存在になってしまうという点でも「私塾体質」という点が共通する二人のダイアログ。 共通点が多い二人だが、読者とのつきあい方の部分で意見が大きく分かれて、二人の

  • 科学する麻雀 - 情報考学 Passion For The Future

    ・科学する麻雀 もし私が麻雀現役だった学生時代にこのを読んでいたら、こういう紹介文章なんて絶対に書かないで、知識を独り占めにしていたと思う。このを読む前と後では、麻雀の強さが数パーセントは確実にアップしたんじゃないかと感じている。必勝法が書いてあるわけではないのだが、科学的に正しい情報を得て配牌に迷いがなくなるから、確実に余裕が生まれる。 著者はインターネット麻雀対局「東風荘」の実戦データを大量に収集して解析している。数万件、数十万件ものデータをベースに、戦略・戦術の発生確率や勝率を厳密に計算して、長年雀荘で語られてきた根拠のない俗説を次々に論破していく。 まず確率的には、ほとんどのケースで「先制リーチせよ」「手変わりを待つな」が正解になることが明かされる。よほど高い手が狙える稀な場合を除いて、安くても、どんどんリーチで攻めるべきなのだ。 「和了の大部分は、純粋に数学的な理由によって、

  • 日本文化の模倣と創造―オリジナリティとは何か - 情報考学 Passion For The Future

    ・日文化の模倣と創造―オリジナリティとは何か コンテンツビジネスに関わるすべての人が一読の価値ありの名著。 日と世界の文化史における模倣と創造の関係を多面的に検証し、ものまねではないオリジナリティの追究という幻想を打ち壊す。歴史を振り返ってみれば、ものまねこそクリエイティティの源泉だったのである。 冒頭で紹介されている、類似したものを選ばせる認知実験の結果が興味深い。異なる観点で似ているものを指摘させた場合、西洋人は形状的な特徴の類似を重視する人が多いのに対して、日人は色彩・素材・質感・肌ざわりなど非形状的な特徴に着目する人が多いという結果が出ている。 「この傾向は、一見似ても似つかないもののあいだに類似点を発見する能力、すなわち「見立て」につながる。日で「見立て」の文化が華開いたのは、案外、日語が持つ文法構造のせいなのかもしれない。」 こうした類似性の認知能力をベースにした模倣

  • カラオケ化する世界 - 情報考学 Passion For The Future

    ・カラオケ化する世界 こんなに凄いことになっていたのか、KARAOKEって。ロンドン大学の歴史科研究員が現代の世界各国のカラオケフィーバーぶりを、情熱的にフィールドワークしてまとめた比較文化論。日ではすこし冷めた感じがあるカラオケだが、その熱狂は世界に確実に波及していた。 「歌に対する人類の夢を具現化した機械・カラオケは、その誕生から三十年を経ずして全世界に普及した。世の様々な文化流行を見ても、これほどの短期間に、これほど広範囲の普及を見たものは他に類を見ない」 韓国では「国技」と呼ばれるくらい国民の娯楽として浸透している。ビジネスコミュニケーションに必須の潤滑剤にもなっているらしい。タイやインドネシアではセックスを提供する「アダルトカラオケ」も繁盛している。シンガポールや台北、上海にはカラオケタクシーまで登場した。 アメリカではカントリーと融合して「カラオケカウボーイ」いるし、イギリス

  • 写真を美麗な鉛筆画風に変換する FotoSketcher - 情報考学 Passion For The Future

    ・FotoSketcher http://www.fotosketcher.com/ 下記の画像はクリックで拡大 写真を鉛筆画風に変換する画像処理ソフト。類似ソフトは商用含めていっぱいあるが、簡単に私が好みの結果が得られて気に入っているのでこれを紹介する。 簡単なソース画像の露出補正機能もあるので、必要であれば最初に明るさなどを調整する。そして次に 1 Pencil Skecth 2 Pen & Ink Sketch 3 Painting Type1 4 Painting Type2 の4種類のプリセットから返還パターンを選ぶ。 さらに細かなパラメーターをユーザーが設定することも可能である。上のサンプルでは両方とも4を利用している。ソース画像によってはなかなか鉛筆画風に見えないこともあるが、テクスチャをStrongに設定するとそれっぽく見えることが多いようだ。 1の鉛筆画も味がある。 絵葉

  • Webのキャプチャーが簡単にとれる キャプチャーイット! ツールバー - 情報考学 Passion For The Future

    ・キャプチャーイット! ツールバー http://www.craftec.co.jp/captureit/toolbar.html Webのキャプチャーを簡単にとるツールバー。ブラウザを含む全体を撮影する、表示領域のみをキャプチャする、指定した範囲をキャプチャするというモードのほかに、ページをスクロールして縦長の全体キャプチャを得る機能があって便利。 ・縦長キャプチャの例: 撮影したデータは自動的に指定フォルダに蓄積されていく。プレゼン資料などでWebを紹介するときに、URLだけよりもキャプチャがあった方が説得力が増す。 無料版と有償版があるが、無償版でも十分に便利に使える。有償版には設定した時間ごとにホームページを自動更新してスクロールしながらキャプチャする『定期キャプチャ』機能などがある。

  • Passion For The Future: 心の科学 戻ってきたハープ

    « 長文テキストを画面上で読みやすく表示する Text Viewer for Novel | Main | ウィンドウ背後に隠れたデスクトップ上のアイコンを浮上させる DeskLamp » 書評:脳・こころ |書評: 企画・発想| 書評文化・文明|書評:経済・経営 |書評:子 供・教育|書 評:小説・戯曲|書評:ネット活用 |書評仕事・管理|書 評:メディア論|書評:その他|書評:思想・哲学 |書評 :文章・表現|書評:認知・心理 |書評:神 話・宗教|書 評:科学・技術書評:社会・世間 |書評教養 ・雑学 2006年度 年間オススメ書籍ランキング ノンフィクション部門 2006年度 年間オススメ書籍ランキング フィクション編 2005年度 書籍売り上げラン キング ベスト20 2005年度 年間オススメ書籍 ランキング ベスト20冊 2004年度 人気記事ベスト10 アクセス数

  • Passion For The Future: 学歴年表作成支援ツール 学歴詐称疑惑

    学歴年表作成支援ツール 学歴詐称疑惑 スポンサード リンク ・学歴詐称疑惑 http://www.vector.co.jp/soft/win95/personal/se212697.html 私はエジプトの小学校へ入って帰国後日の学校へ編入し全日制高校を中退し通信制高校に入学し18歳で大検に合格したので通信性を退学し予備校に1年通って大学に合格し8年目で中退して、と実にややこしい話が続くため、たまに履歴書を作る作業というのは凄く面倒である。詐称するつもりなどないのに間違わないように書くのが大変である。 このソフトウェアは学歴作成支援ツール。誕生日と最終学歴を入れると標準的な年表が出力されるので、イレギュラーなことがあった人は修正項目をチェックする。その対応項目が細かくて浪人、留年、中退、編入、飛び級、大学秋季入学、大学秋季卒業、夜学、通信、放送大学にまで対応している。 「例えば『昭和54

  • Passion For The Future: つい口に出る「微妙」な日本語 その言い方は他人にどう聞こえているか

    « 使用中のTCP/UDP 接続のポート情報を一覧する Port Viewer | Main | 一億三千万人のための小説教室 » 書評:脳・こころ |書評: 企画・発想| 書評文化・文明|書評:経済・経営 |書評:子 供・教育|書 評:小説・戯曲|書評:ネット活用 |書評仕事・管理|書 評:メディア論|書評:その他|書評:思想・哲学 |書評 :文章・表現|書評:認知・心理 |書評:神 話・宗教|書 評:科学・技術書評:社会・世間 |書評教養 ・雑学 2006年度 年間オススメ書籍ランキング ノンフィクション部門 2006年度 年間オススメ書籍ランキング フィクション編 2005年度 書籍売り上げラン キング ベスト20 2005年度 年間オススメ書籍 ランキング ベスト20冊 2004年度 人気記事ベスト10 アクセス数が多かった記事とは? 2004年度 人気書評ベスト10 ア

  • Passion For The Future: 物語の作り方―ガルシア=マルケスのシナリオ教室

    物語の作り方―ガルシア=マルケスのシナリオ教室 スポンサード リンク ・物語の作り方―ガルシア=マルケスのシナリオ教室 現代の世界文学を代表する偉大な作家の一人ガルシア・マルケス(とその仲間たち)が、面白い物語の作り方の秘密を明かす。その秘密とは、意外なことに、みんなで議論しながら共同作品としての物語をうみだしていくという斬新な方法であった。小説についても触れられているが、どちらかというと脚家養成講座である。 ガルシア・マルケスは、プロのシナリオライターの友人たちとハバナに集結し、30分のテレビドラマをつくるシナリオ教室を開いた。誰か一人が原案をつくって披露する。他の参加者たちが、それに突っ込みを入れながら改善していく。真実味がない箇所や、面白みのない箇所に対して容赦なく他のメンバーから指摘が入る。みんなで修正する内容を発案、提案して物語をよりよいものに変えていく。このにはその議論が二

  • Passion For The Future: +6℃ 地球温暖化最悪のシナリオ

    « URLをエンコード、デコードするお手軽アプリ URLDecEnc | Main | 役に立たない電動デバイス USB カメレオン » 書評:脳・こころ |書評: 企画・発想| 書評文化・文明|書評:経済・経営 |書評:子 供・教育|書 評:小説・戯曲|書評:ネット活用 |書評仕事・管理|書 評:メディア論|書評:その他|書評:思想・哲学 |書評 :文章・表現|書評:認知・心理 |書評:神 話・宗教|書 評:科学・技術書評:社会・世間 |書評教養 ・雑学 2006年度 年間オススメ書籍ランキング ノンフィクション部門 2006年度 年間オススメ書籍ランキング フィクション編 2005年度 書籍売り上げラン キング ベスト20 2005年度 年間オススメ書籍 ランキング ベスト20冊 2004年度 人気記事ベスト10 アクセス数が多かった記事とは? 2004年度 人気書評ベスト1

  • Passion For The Future: 日本映画のヒット力 なぜ日本映画は儲かるようになったか

    映画のヒット力 なぜ日映画は儲かるようになったか スポンサード リンク ・日映画のヒット力 日映画が復活した。2006年に21年ぶりに邦画が洋画の興行収入シェアを上回り、2007年には興行収入10億円以上の作品が東方13、松竹5あって、それぞれ前年度を上回っている。ジブリのアニメ作品やテレビドラマとの連動作品などの大ヒットは往年の映画ブーム時の記録を次々に塗り替えている。このは著名な映画ジャーナリストが、映画の内容には敢えて立ち入らず、興行成績でヒットをはかり、なぜ日映画は近年、再び儲かるようになったのかを分析している。 テーマは、 ・かつて日映画がダメだった理由 ・情報戦が日映画を生き返らせた ・テレビ局は日映画の救世主か ・東宝株式会社・映画調整部の力 ・スター・プロダクションが映画ビジネスに参入・・・・ など。 映画の宣伝と言うとかつてはどれだけテレビスポット

  • Passion For The Future: タテ社会の人間関係 ― 単一社会の理論

    « ロックされたファイルを次回起動時に移動、削除するGiPo@MoveOnBoot | Main | 祝福 » 書評:脳・こころ |書評: 企画・発想| 書評文化・文明|書評:経済・経営 |書評:子 供・教育|書 評:小説・戯曲|書評:ネット活用 |書評仕事・管理|書 評:メディア論|書評:その他|書評:思想・哲学 |書評 :文章・表現|書評:認知・心理 |書評:神 話・宗教|書 評:科学・技術書評:社会・世間 |書評教養 ・雑学 2006年度 年間オススメ書籍ランキング ノンフィクション部門 2006年度 年間オススメ書籍ランキング フィクション編 2005年度 書籍売り上げラン キング ベスト20 2005年度 年間オススメ書籍 ランキング ベスト20冊 2004年度 人気記事ベスト10 アクセス数が多かった記事とは? 2004年度 人気書評ベスト10 アクセス数が多かった書

  • Passion For The Future: なんたって豚の角煮

    なんたって豚の角煮 スポンサード リンク ・なんたって豚の角煮 角煮がこんなに深いとは。このすごい。 著者の土屋敦さんは、オールアバウト「男の料理」の2代目のガイドだ。2004年7月にガイドに就任して、オリジナルのレシピの公開を始めた。ふつうは新しく公開したレシピがアクセスを集めるはずなのに、なぜか初代ガイドが残していった「豚の角煮」レシピがアクセス数の上位にあがってくる。がんばって新しいレシピを追加しても、むしろ、じわじわと「豚の角煮」の順位は上がり続けて、ついに首位になってしまったのだという。 「サイトを見てくれている人に会うと、「あの角煮、おいしそうですね」、「角煮作ってみました!」などといわれることが多い。そのたびに、「いや、あれは僕のレシピじゃなくて、前のガイドさんのレシピなんです。そもそも僕は、二代目のガイドで......」などと、まどろっこしい説明をしなければならない」とい

  • Passion For The Future: 人ったらし

    人ったらし スポンサード リンク ・人ったらし コミュニケーションやプレゼンテーションのスキルを読んでいて、ときどき強い違和感を覚えることがある。個性を無視して皆をひとつの理想型に押し込めようとしているように思えるのだ。明るく前向きな性格で、論理的に考えることができて、ハキハキと要領よく喋れる人がエラいという理想。ところが、現実の社会では必ずしもそういう「デキる人」が牛耳ってはいない気がする。個人的な観察では、そういうスキルで成り上がれるのは組織の、中くらいまでのポジションなのではなかろうか、と思う。 このは「デキる人」の対極の、ダメな「人ったらし」の最強列伝である。桑田佳祐、吉行淳之介、アントニオ猪木、色川武大、希代の詐欺師など、たくさんの人ったらしの実話が紹介されている。 「あの人、いい人ね」。そんなことをいわれて喜ぶのは鈍い人間だけだ。「いい人ね」は「いてもいなくても、いい人ね」

  • Passion For The Future: 合コンの社会学

    合コンの社会学 スポンサード リンク ・合コンの社会学 「合コンは、様ざまな力学が錯綜する磁場だ。その「確実性」も「偶然性」も、「自由」も疑いだせばきりがない。誰もがうっすらと気づき始めている。けれど誰もはっきりとは言語化してはこなかったそれらのことを、一度立ち止まって考えるときがきている。」 若手の社会学者二人が合コンについて研究した。 「現代の私たちは、この合コンという奇妙な装置のおかげで、きわめて直接的なお見合いとも、無味乾燥な職場結婚とも違う、ドラマティックな出逢いを手に入れた。と同時に、あいまいな着地点を目指して戦い続けなければならなくなった。「偶然」や「突然」にこだわるがために、今では、理想それ自体がぼやけてしまっている。」 異性を身長や容姿、職業や年収で選ぶのはあさましいから、「つきあってる人がいるとかいないとか、結婚したいとか子どもがほしいとか、年収がいくらとか将来の計画