バーナンキFRB議長は、議長になる前、日銀の金融政策を批判して「買う物がなければケチャップでも買え」と言ったり、「デフレを克服するには、ヘリコプターから現金をばら撒けば良い」と発言して「ヘリコプター・ベン」と揶揄されるなど、必要とあらばなりふり構わず金融緩和をするべきだという姿勢で有名でした。 そのバーナンキ議長は、アメリカが金融危機に襲われた今、本当になりふり構わぬ金融緩和を行っているようです。 FRBは誘導目標(政策金利)を1.0%としていますが、実際の平均金利は0.2〜0.3%台であり、事実上誘導目標は機能していません。しかもFRBは超過準備に1%の利息を与えているというのにです。 もしこれが日銀なら、何が何でも市場金利を1.0%に誘導しようとして、実体経済は無視するのでしょうが、FRBは誘導目標を無視してでも実体経済を優先していることになります。 もはや、FRBは金利を無視して、事