飯島勲内閣官房参与の単独訪朝に対してアメリカと韓国が「事前通告がなかった」という不満を表明したというニュースを聞いて、私がまず考えたのは日米関係の問題でした。というのは「あくまで拉致問題が核に優先する」という日本の方針が明確になるのはアメリカは歓迎しないし、日韓関係も日中関係も良くない中では「6カ国協議」の再開は更に難しくなるからです。 そのような状況下で、仮に北朝鮮がアメリカへの挑発を強めてくれば最終的には北朝鮮は「アメリカとの単独交渉」という「ほぼ最終目的」を得る道筋が出てくる、北朝鮮側の姿勢にはそのような意図を見ることも可能です。仮にそうであるならば、アメリカはそうしたシナリオを嫌い、今回の飯島訪朝には否定的な姿勢を示すだろうという見立てをしていました。 また、この問題以前に日米は既にギクシャクしていました。橋下発言や高市発言による「価値観のズレ」が重なる中で、北朝鮮をめぐる「足並み