大西:ご覧になっていただけましたか。矢野顕子さんの歌に合わせて、地方や海外の社員も含め、伊勢丹の各店舗に勤める人たちみんなが歌って踊るCMをつくりました。 川島:ミュージカル仕立てのあのコマーシャル。けっこう長いのに思わず最後まで見ちゃいます。なんというか、ディズニーランドとかアミューズメントパークと同じ香りがする。しかもハードである百貨店と、ソフトである販売員たちが一体となって、「いらっしゃい」と見る側をいざなっている。あれを拝見すると、「わざわざ」行きたくなりますね。もしかするとあのCMのイメージ、大西さんの目指す「かっこいい百貨店」のひとつの理想型、じゃないんですか? 大西:わかりますか(笑) 勝手に分けて満足していた 川島:あのCM、すごく楽しいのですが、私のような80年代入社世代からすると、なつかしさも感じました。なんというか、百貨店が元気な時代の空気が伝わってくるというか。ああ