新潟県南魚沼市にあるキノコ生産大手の雪国まいたけ。今年6月27日の株主総会に出席した同社の関係者は「まるでテレビドラマを見ているようだった」と当時を振り返る。 総会の冒頭、当時社長だった星名光男氏が議長に就こうとした刹那、「動議、議長交代」と株主から声が飛んだ。その後、規定に従って別の取締役が議長になろうとしても、動議の声がやまず、最後は創業者で大株主の大平喜信氏が議長を務めることになった。 そして、修正動議を受けて星名氏ら7人の取締役を選任せず、新たに別の6人を選任した。大株主の権限を行使して大平氏は経営陣の入れ替えに成功した。 星名氏らは会場を出て事務所に立ち寄り、個人の所有物をまとめるとそのまま会社を去って行った。 雪国まいたけは2013年6月、元幹部から不適切な会計処理を告発され、当時社長だった大平氏がその責任を取る形で同年11月に社長を辞任、経営から身を引いた。そして後任社長に星