「有給休暇の取得にはマナーが必要」という識者の指摘に、ネットで反発が殺到している。人事コンサルタントの深大寺翔氏は、この背景にはビジネスマナーを最優先する日本企業の根深い体質があると指摘する。 その一方で深大寺氏は、悪いのはマナー講師だけではなく、他人と違う行動に対して「ねたみ」や「ひがみ」「嫉妬」の感情を抑えることができない多くの日本人の心の問題であるとする。 「同質性」を外れることへの反発心が強い日本人 ――日本社会には「同質性」が高いという特徴があります。肌や髪の色も、話す言語もほぼ一緒で、少しでもネイティブから外れる人は排除される傾向にあります。 そして他の人と違う言動を取ることは、「自分勝手」であるという評価を受けます。みんながガマンしているのに、一人だけズルイという「ねたみ」や「ひがみ」「嫉妬」といった否定的な感情に結びついているのです。 日本企業で「マナー」とか「ビジネスマナ