ある国に、宅配便屋がありました。 まあ、世界でもトップクラスに安く、速いと評判でした。 この宅配便屋は、一律料金です。ただ、中では、衣類食品など普通の荷物と、壊れ物生物など特殊な荷物で部署が違います。最近、この、壊れ物部門の人手不足が問題になっているのです。 昔は、宅配便で送るのだから、壊れたのは、梱包が悪かったから、と皆思っていました。最近ではクレームの嵐です。それどころか、最初から壊れていたようなものでも、配達者の責任になります。訴訟訴訟。訴訟に嫌気をさした人は、配置転換を申し出たり、退職しました。 また、衣類保存食品など、通常荷物は配達指定が緩く、担当は、9時に出社、5時に帰ります。夕方5時を過ぎたらどうするか?「壊れ物」シールを貼って、壊れ物部門に送ります。結局、壊れ物部門が24時間働かなくてはいけません。普通荷物は、ベルトコンベアに放り投げ、流れ作業で片付くのですが、壊れ物は一点