現在は農地や工業団地が広がり、のどかな風景が見られる福岡県の筑後地方北部。しかし、同地にはかつて世界屈指の規模と呼ばれた広大な飛行場がありました。都会から遠い九州の地になぜそうした施設ができたのでしょうか。 100年前に誕生した巨大飛行場 2023年現在、日本国内で最大の飛行場は東京都大田区の羽田空港(東京国際空港)になります。その規模は大田区の面積の4分の1を占める約1520ヘクタール。4本の滑走路と3つのターミナルを有しており、2019年には乗降客数で世界5位になっています。 このように今や世界屈指の巨大空港となった羽田空港ですが、開港したのは1931(昭和6)年8月のこと。当時は東京飛行場という名で開設されています。いうなれば、羽田空港は開港してからまだ100年経っていないのです。 むしろ、羽田空港よりも10年以上前に開港し、かつては「東洋一の飛行場」と呼ばれた巨大な飛行場が九州にあ
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