「カルピス、プリーズ」でなぜ、アメリカ人は大爆笑したのか 『風と共に去りぬ』で有名なアトランタへの直行便で着陸後、我々乗務員は新築の日航ホテルに到着した。 ロビーのレストランで、一緒だった搭乗客の団体さんが休憩している。 「コーヒーは機内でずっと飲んだから、カルピスをもらおうかな……。カルピス、プリーズ!」 それを聞いたウェイトレスは、「What⁉」と驚き、周りのアメリカ人たちが大爆笑している。アメリカに日本の「カルピス」があるはずもないが、その発音が、「Cow-Piss(牛の小便)」にしか聞こえなかったからだ。 機内で、その面白話の出来事をアサヒビール社長(当時)の泉谷直木さん(現アサヒグループホールディングス特別顧問)と談笑していたら、カルピスはニッカウヰスキーと同様にアサヒビールの傘下企業ですよ、と聞いたので驚いた。 後日、パーティー会場で泉谷さんと再会した。紹介したい人がいるからと