ただもう、あきれるばかりの3週間だった。 成田空港、日教組などを巡る「暴言」でいったん引退を表明した中山成彬・元国交相が16日、次期衆院選に「やっぱり出る」と自民県連会長に伝えた。「明日、党本部の古賀誠・選対委員長と会い、出馬についての記者会見を開く」とも言い残して東京へ向かった。 すでに宮崎1区候補の公募者が出そろった自民県連は17日、あわてて対策の会合を開いた。ところが17日朝、宮崎へとんぼ返りした中山氏は「やっぱり出ない」と出馬を撤回した。その報が県連の会合中に伝わり、胸をなでおろす者、憤る者……。中山氏に振り回されるだけの自民県連はさらなるダメージを受けた。 出馬撤回の会見で、中山氏は「後援会の『出てくれ』という意向が強くて断りきれなかった。党本部で古賀・選対委員長に会うから待ってほしい、と説得した。私は最初から不出馬を表明している」と今度は後援会のせいにした。自民公認を得るため、