朝、地下鉄を乗り継いで取材現場まで移動したときのことです。急いでいたので、ホームに駆け下り、止まっていた電車に乗り込もうとしました。 乗客の視線が冷たいので振り返ると「女性専用車両」の表示。やれやれ、ときびすを返しホームに出たところ、車両のドアが閉まり、出発してしまいました。朝から気分が沈みました。 数日後、再び「女性専用」の表示を見ることになりました。そこは電車ではなく図書館。広いフロアの真ん中に置かれた10席のイスに大きく表示されていました。 「女性専用」のせいで電車を1本逃したこともあり、図書館に「女性専用」イスを設置した背景などを取材しました。 この図書館も含め、「女性専用」イスを導入している図書館は都内に8つあり、ほとんどが目的外利用するホームレスからの“避難場所”としていることが分かりました。 しかし、保護対象をなぜ女性に限定したのか、男性差別ではないかとの疑問に、納得のいく説