6月3日、AWS Summit 2016の3日目のセッションで登壇したのは、千趣会の情報システム部 システム管理チーム 池本修幸氏。池本氏は、SIerに大きく依存していた同社が、AWSの自社運用に踏み切るまでの苦労や考慮点を丁寧に説明した。 「女性を幸せにする会社」は今やクラウドファーストへ 「社内インフラの何でも屋」を自認する池本氏は、サーバーやネットワーク、セキュリティなどさまざまなことに携わってきた。「これから話すのは画期的な技術の話でもなく、ユーザー企業がどうやってAWSを推進してきたのかの話。どうぞみなさん、リラックスして聞いてほしい」と挨拶した池本氏は、まず会社概要とクラウドの導入実績について説明した。 「ベルメゾン」で知られる千趣会は、昨年60周年を迎えたばかり。カタログショッピングで知られているが、2000年に業界に先駆けてECサイトをオープンしている。その後、2007年に