takapisatakapisaのブックマーク (112)

  • 将来認知症になるのかどうか、MRIを撮れば予測できるのだろうか? - 鹿児島認知症ブログ

    (答)予測できません 認知症診療に携わる医師達からすれば常識だとは思う。 ただし、一般には根強い「MRI信仰」が存在する。 「MRIを撮ったら、先も含めて頭の中のことは大体分かるんでしょ?」 これに対する自分の答えは、 「今の瞬間のことなら、ある程度分かりますよ」 である。そして認知症の診断において、画像はあくまでも補助診断に過ぎない。 flickr photo shared by Muffet under a Creative Commons ( BY ) license 1721人を10年間追跡した結果をまとめた報告 認知症予測にMRI検査は役立つか/BMJ|医師・医療従事者向け医学情報・医療ニュースならケアネット 認知症発症の予測について、従来リスクデータにMRI検査の情報を加えても、予測能は改善しないことが示された。(上記リンクより抜粋) 従来リスクデータとは、年齢、性別、教育、認

    将来認知症になるのかどうか、MRIを撮れば予測できるのだろうか? - 鹿児島認知症ブログ
  • 軽度認知障害(MCI)の概念と、その対応について。 - 鹿児島認知症ブログ

    高齢になれば認知機能が衰えてくるのは当然であるが、 「こんなはずじゃないのに・・・もっと出来るはずなのに・・・」 と、考え悩んでしまう方達がいる。 これは、ある程度致し方ないことである。誰しも自分の老いは認めたくないものだから。逆に、 「年をとったらこんなものだ。自分はどこもおかしくない!」 と言い張るようだと、それはそれで心配である。これが過度なら「病識がない」という認知症を疑う要因の一つに引っかかってしまうから。適度な精神のバランスとは、かほどに微妙なものである。 加齢に伴う不安に拍車を掛けるのが、昨今の認知症関連報道である。早期発見への呼びかけのつもりでも、それが過剰であれば徒に恐怖感を煽るだけになってしまいかねない。この辺りは実に紙一重である。 軽度認知障害(MCI)とは? 「最近物忘れが気になるけど、これは自然な加齢による衰えなのか?それとも、認知症の始まりではないだろうか?」

    軽度認知障害(MCI)の概念と、その対応について。 - 鹿児島認知症ブログ
    takapisatakapisa
    takapisatakapisa 2015/10/05
    軽度認知機能障害
  • フェルガード100M内服で一年経過した、軽度認知障害(MCI)の80歳女性。 - 鹿児島認知症ブログ

    フェルガードで好調を維持している軽度認知機能障害(MCI)の方達は非常に多い。今回は、その中のお一人をご紹介。 80歳女性 軽度認知機能障害(MCI) 初診時 (現病歴) 2〜3ヶ月ぐらい前から物忘れが気になる、とご夫婦で来院。毎日温泉にいって血圧を測るのが日課と。 (診察所見) HDS-R:19 遅延再生:5 立方体模写:OK 時計描画:OK クリクトン尺度:8 保続:なし 取り繕い:なし 病識:あり 迷子:なし レビースコア:施行せず rigid:なし ピックスコア:施行せず 頭部CT左右差:なし 介護保険:なし 胃切除:なし (診断) ATD: DLB: FTLD: MCI:〇 その他: 野菜語想起が弱い。にこにこほがらか。失点パターンがATD特異的な感じではないが、病識があり、夫からも指摘を受け、且つHDS-Rが19/30。MCIと考えておくべきかな。ADLは完全に自立。 3ヶ月後

    フェルガード100M内服で一年経過した、軽度認知障害(MCI)の80歳女性。 - 鹿児島認知症ブログ
  • アルツハイマー型認知症疑いで紹介された、皮質基底核変性症(CBD)の方。 - 鹿児島認知症ブログ

    まず気になったのは、初見時にアルツハイマーの印象を全く受けなかったこと。 その患者さんは、DLBやCBDの方が呈するどことなく暗い表情で入室された。 変性性認知症疾患の場合、これまでブログで取り上げてきたピック感やレビー感など、初見で「お?」と思わせる要素を持つ方がいる。その何とも言えない感覚も、認知症診療においては重要な要素である。 ちなみに、アルツハイマーの方に多く認められる特徴は、「明るく朗らかで取り繕いが目立つ」という点である。 www.ninchi-shou.com 60代女性 皮質基底核変性症疑い 初診時 (既往歴) 高血圧 現在は内服なし (現病歴) 8ヶ月前までは仕事をしていた。 県外の娘さんの出産のお手伝いにいったが、その後様子がおかしくなってきた。当地の神経内科を受診し、脳血流検査で左前頭葉血流低下を指摘された。 「FTLD(前頭側頭葉変性症)の可能性はあるが、まずはA

    アルツハイマー型認知症疑いで紹介された、皮質基底核変性症(CBD)の方。 - 鹿児島認知症ブログ
  • ウインタミン(コントミン)が、何故頭痛に効くのだろうか? - 鹿児島認知症ブログ

    高齢者の器質的な原因のない頭痛や、頭がわんわん症候群(仮)に対して、少量のウインタミンが治療的なことがある。 何故効くのか?について調べてみたことを書いてみる。ついでに、ウインタミン(クロルプロマジン)の歴史や作用機序などについても少し書いてみる。 ウインタミン(クロルプロマジン)発見の経緯 クロルプロマジン(Chlorpromazine)は、フランスの海軍外科医、生化学者アンリ・ラボリ (Henri Laborit, 1914-1995) が1952年に発見した、フェノチアジン系の抗精神病薬である。精神安定剤としてはメジャートランキライザーに分類される。メチレンブルー同様、フェノチアジン系の化合物である。塩酸塩が医薬品として承認され利用されている。(Wikipediaより引用) 元々は軍医であったアンリ・ラボリだが、手術前の患者の不安を取り除くのに抗ヒスタミン薬が有効であるという考えを持

    ウインタミン(コントミン)が、何故頭痛に効くのだろうか? - 鹿児島認知症ブログ
  • 長年医者に見落とされ続けた体調不良が難病だと判明した - Soyのブログ

    10数年前、高校生の頃から、体がどんどん疲れやすくなった。1kmほど歩くと息が切れてクタクタになるし、キャンプに行ったら2週間ほど寝ても疲れが取れなかった。胃炎も発症したので、病院をいくつか周ったが、血液検査の結果アレルギー以外に特に異常はなく、ストレスでしょう、と診断され、抗剤を出された。しかし、疲れやすさはまったく改善せず、抗剤の副作用がしんどさに輪をかけた。 体調はどんどん悪化して、大学受験の頃は二日連続の模試を完全に受けられたことはなく、1日目を受けたら疲れて一週間ほど寝込んでいた。辛うじて大学に入ったが、そこは自転車必須の広大なキャンパスの大学だった。入学後、講義と講義の間の自転車移動が必須であることが分かり、疲れが取れる間もなく疲れが蓄積していった。更に、元々アレルギー体質だったが、一気に悪化し、花粉症、アトピーや日光過敏症、物アレルギー、喘息をすべて発症・悪化した。アレ

    長年医者に見落とされ続けた体調不良が難病だと判明した - Soyのブログ
  • レスベラトロールは、既に発症したアルツハイマー型認知症の治療に役立つか? - 鹿児島認知症ブログ

    赤ワインで認知症予防! よく見かけるフレーズである。 正確には、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種である、レスベラトロールという抗酸化物質による予防効果が期待されている、ということである。予防に役立つなら、治療にも役立つのでは?そんな発想(多分)からの臨床試験が行われていたようだ。 レスベラトロールを凝縮した薬剤を用いた臨床試験 CNNからのニュース。 www.cnn.co.jp 今回の臨床試験は、高濃度のレスベラトロールを凝縮した実験薬の安全性と効果を検証する目的で全米21の医療機関の研究者が実施。アルツハイマー病の患者119人に、赤ワインのボトル1000分に匹敵する量のレスベラトロールを含む実験薬と、偽薬を服用してもらった。 その結果、1年間にわたって実験薬を1日4錠服用した患者は、偽薬を服用した患者に比べて、髄液に含まれるアミロイドベータタンパク質の値が高くなることが分かった。

    レスベラトロールは、既に発症したアルツハイマー型認知症の治療に役立つか? - 鹿児島認知症ブログ
  • 正常圧水頭症に対するLPシャント術の手術適応はどのように決めているのか?そして、変性性認知症が合併している場合には? - 鹿児島認知症ブログ

    まず前提として、 手術を受けるかどうかを最終的に決めるのは患者さんである。 医者は、手術のメリットやデメリットについて適切な説明を心がけるのみである。ただし、圧倒的にメリットが大きい場合には積極的に勧めることはあるし、余りにもリスクが高い場合には勧めないこともある。 今回紹介するのは、レビー小体型認知症に特発性正常圧水頭症を合併していた方である。 74歳女性 レビー小体型認知症+特発性正常圧水頭症 初診時 (記録より引用開始) (既往歴) 糖尿病と高血圧症などで内服治療中 (現病歴) HDSR17/30で認知症が疑われ、かかりつけから紹介。 笑顔はみえ視線も合うが、レビー感あり。 (診察所見) HDS-R:14 遅延再生:3 立方体模写:OK 時計描画:OK クリクトン尺度:12 保続:なし 取り繕い:なし 病識:あり 迷子:なし レビースコア:8.5 rigid:あり 右 幻視:あり ピ

    正常圧水頭症に対するLPシャント術の手術適応はどのように決めているのか?そして、変性性認知症が合併している場合には? - 鹿児島認知症ブログ
  • 「坂本龍一が完全菜食主義に」というニュースから考えたこと。 - 鹿児島認知症ブログ

    中咽頭癌で闘病中の坂龍一さん。病状を心配しているファンの人達は多いだろう。最近は安保法案関連のニュースで姿をよく見かけるので、病状は落ち着いているのだと思いたい。 坂龍一のニュース - 坂龍一、がん闘病で“完全菜主義”に - 最新芸能ニュース一覧 - 楽天WOMAN ニュース内に完全菜主義という言葉が出てきたので、糖質制限と絡めてちょっと考察してみる。 完全菜主義とは? 生活から完全に動物製品を排除すること。肉を避ける生活を送る人々のことを一般的に「ヴェジタリアン」と呼ぶが、幾つかの流派があるようだ。有名どころでは、以下の二つだろうか。 ヴィーガニズム ヴィーガニズム(英: veganism)は、動物製品の使用を行わない生活様式である。エシカル・ヴィーガニズムが動物の商品化を否定し、あらゆる目的での動物製品の使用を拒否するのに対し、ダイエタリー・ヴィーガニズム (純菜主義

    「坂本龍一が完全菜食主義に」というニュースから考えたこと。 - 鹿児島認知症ブログ
  • 不定愁訴の原因は大量の薬だった。多剤併用(ポリファーマシー)の問題点とは? - 鹿児島認知症ブログ

    高齢者医療において、多剤併用が大きな問題となっている。5種類以上の内服薬がある場合、副作用発現のリスクが急上昇する、というデータもあるようだ。 高齢者の服薬は5種類までにしてそれ以上の薬はやめるべき | マイナビニュース 必要があって、かつ適切に管理された多剤併用であれば致し方ない。しかし、いつの間にか増えてしまうのが薬というものである。 今回紹介するのは、14種類(!)の内服を6種類に整理した結果、ほぼ全ての訴えが消失した91歳女性の方である。 91歳女性 慢性的な疼痛や頭痛の訴え 初診時 (既往歴) 脳梗塞後遺症 リウマチ性多発筋痛症疑い 膵癌疑い (現病歴) 頭痛とめまい感、欲不振、全身が痛いとの訴えあり。表情は沈。訴えの多さから認知症が疑われるとのことで紹介。 (診察所見) HDS-R:25 遅延再生:5 立方体模写:OK 時計描画:OK クリクトン尺度:14 保続:なし 取り

    不定愁訴の原因は大量の薬だった。多剤併用(ポリファーマシー)の問題点とは? - 鹿児島認知症ブログ
  • オキシトシンで自閉症状改善のニュース。認知症への適応拡大にも期待。 - 鹿児島認知症ブログ

    以前当ブログでオキシトシンについて紹介したことがある。 www.ninchi-shou.com ちなみに、オキシトシンとは母乳産生に作用するホルモンであるが、それ以外にも様々な働きを持つことが知られている。 (Wikipediaより引用) 前頭側頭型認知症(ピック病)への適応拡大に期待 www.amed.go.jp オキシトシン経鼻剤が自閉スペクトラム症中核症状そのものに対して改善効果があること、この中核症状の改善が脳機能の改善と相関することを世界で初めて実証しました。(上記リンクより引用) 自閉スペクトラム症の中核症状とは、イギリスの児童精神科医ローナ・ウィングの定義では 対人関係の障害(社会性の障害) コミュニケーションの障害(言語機能の発達障害) イマジネーションの障害(こだわり行動と興味の偏り、固執性) この3つのようだ。 前頭側頭葉変性症との共通点、中でもピック病との共通点が多い

    オキシトシンで自閉症状改善のニュース。認知症への適応拡大にも期待。 - 鹿児島認知症ブログ
    takapisatakapisa
    takapisatakapisa 2015/09/06
    、[自閉症]、[認知症]
  • 期間限定の少量ウインタミン使用で、慢性頭痛を卒業した方。 - 鹿児島認知症ブログ

    以前、頭痛の治療で紹介したこの方。 www.ninchi-shou.com その後順調に経過していたが、この度晴れて外来を卒業できたのでご報告する。 73歳女性 慢性頭痛 いったんかかりつけにウインタミン処方を依頼するも、「そんな処方はウチでは出来ない」と言われたため、当院継続になった。その2ヶ月後からの記載。 平成26年12月 別人のようになりました。頭痛は一切ありません。 昔のです!とご主人感激。 次回2ヶ月後。当院受診を楽しみにしているとのこと。 平成27年2月 頭痛の訴えなし。経過良好。 ウインタミンは4mg/dayで継続。 平成27年5月 突発易怒なし 睡眠十分 当に落ち着いていると御主人。処方維持。 平成27年7月 調子はいいですと。ウインタミン開始から約9ヶ月経過している。この間、頭痛の訴えは完全に消失している。休薬を提案してみたところ、了承された。 1ヶ月後に再診。

    期間限定の少量ウインタミン使用で、慢性頭痛を卒業した方。 - 鹿児島認知症ブログ
    takapisatakapisa
    takapisatakapisa 2015/09/04
    [認知症]
  • 間一髪。物忘れ外来の予約待ちをしている間に手遅れになっていたかもしれない脳腫瘍症例。 - 鹿児島認知症ブログ

    テレビや新聞、雑誌で認知症に関する情報が氾濫している。その結果、何も困ってはいない元気な人達でも 今のうちにしっかり調べておこう ! と考えて、物忘れ外来を予約するようになってきた。 予防意識が高まっているのは結構なことだが、その影響で当に治療が必要な方達の受診が遅れてしまうケースが、今後増えてくる可能性がある。 認知症を疑った主治医と家族。診断結果は・・・ 脳腫瘍であった。 この方は60代男性で、1年前に肺癌で手術をした既往があった。物忘れ外来を受診した理由は以下。 最近急におかしくなってきた 歩き方が小刻みになってきた しまい忘れや置き忘れが目立つようになってきた もの忘れ外来を受診する理由として、特別おかしい点はない。ただ、「最近急に」という言葉からアルツハイマー型認知症の可能性は除外出来そうである。 予約の電話を頂いた時点で、既に外来は約1ヶ月待ちの状態。しかし、こういったケース

    間一髪。物忘れ外来の予約待ちをしている間に手遅れになっていたかもしれない脳腫瘍症例。 - 鹿児島認知症ブログ
    takapisatakapisa
    takapisatakapisa 2015/08/31
    {認知症}、{転移性脳腫瘍}
  • アルツハイマー型認知症対策に、チーズ(カマンベール)と超音波が有効というニュース。 - 鹿児島認知症ブログ

    低侵襲な治療(予防)に期待 このようなニュースを見つけた。 超音波とカマンベールチーズにアルツハイマー病をい止める効果、豪・日の研究者が発表 - Engadget Japanese 東京大学・キリン・小岩井乳業の共同研究グループによると、アルツハイマー病の症状を再現したマウスに市販のカマンベールチーズから調製した餌を与えた結果、ミクログリアが活性化され、アミロイドβの減少と脳内の炎症が緩和されたことが確認されました。 ミクログリア(microglia)は中枢神経系の免疫担当細胞である。 その過剰な暴走が変性疾患の原因になる、という説もあれば、炎症が起きている場所に集積し、修復に関わっているという説もある。個人的には、後者の考えがしっくりとくる。 また、 一方、豪州クイーンズランド大学の研究グループではアルツハイマー病を再現したネズミの脳に超音波を送ったところ、ミクログリアが活性化されて脳

    アルツハイマー型認知症対策に、チーズ(カマンベール)と超音波が有効というニュース。 - 鹿児島認知症ブログ
  • アクトス(ピオグリタゾン)でパーキンソン病発症リスクが低下する可能性あり - 鹿児島認知症ブログ

    Medical Tribune(2015年8月20日号)で見つけた記事。 左上の「インスリン抵抗性でAD(アルツハイマー)リスク増大」という記事も含めて興味深かったので紹介。 チアゾリジン系薬の使用患者4万4597例と、その他の糖尿病薬使用患者12万373例の医療記録を比較した結果、PD(パーキンソン病)発症者は、チアゾリジン系薬使用群が175例、対照群が517例であった。これは、潜在的な交絡因子を調整後も結果は維持された(IRR0.75、95%CI 0.59〜0.94) 〜上記記事より改変引用 原著はこちら。 Glitazone Treatment and Incidence of Parkinson’s Disease among People with Diabetes: A Retrospective Cohort Study インスリン抵抗性が上昇すると、神経変性疾患を発症するリ

    アクトス(ピオグリタゾン)でパーキンソン病発症リスクが低下する可能性あり - 鹿児島認知症ブログ
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    takapisatakapisa 2015/08/28
    {糖質制限}
  • 抗認知症薬の添付文書は守るべき?守ったことで逆に危険なことになるケースがある。 - 鹿児島認知症ブログ

    先日投稿したこの記事。 認知症ではないのに認知症と診断される? - 鹿児島認知症ブログ 多くの方にご覧になって頂いたようです。 ありがとうございました<(_ _)> 薬害や誤診に対する社会的関心が高まっているということだが、今回はその典型的な例をご紹介。 78歳男性 レビー小体型認知症 初診時 (既往歴) 脂質異常症 逆流性道炎 (現病歴) 5ヶ月前にアルツハイマー型認知症の診断でアリセプト開始。 3mgの時には少し良くなったように見えたが、1週間後に5mgに増量となってから身体の動きが悪くなり、また抑的になってきた。 かかりつけ医がうつの診断でルボックスを処方。しかし、上肢に脱力感が出たため中止。「抗うつ薬の工夫について」当院に相談あり。初見はレビー感満載。 (診察所見) HDS-R:23 遅延再生:5/6 立方体模写:OKだが小さい 時計描画:OK クリクトン尺度:1 保続:なし

    抗認知症薬の添付文書は守るべき?守ったことで逆に危険なことになるケースがある。 - 鹿児島認知症ブログ
  • 医者の言葉が、患者さんの人生に大きな影響を及ぼすことがある。そして、逆もまた然りである。 - 鹿児島認知症ブログ

    患者さんやご家族に対する言葉使い、言葉の選び方には気をつけている。 丁寧に話していればいいというものでもないが、何気ない自分の言葉が患者に多大な影響を及ぼしてしまうことは、医療関係者であれば誰でも経験していると思う。 今回紹介するのは、医者の執拗な念押しが未だに尾をひいている女性である。 86歳女性 抑うつ状態 初診時 (現病歴) 最近気分の浮き沈みがあると相談に。 (診察所見) HDS-R:26 遅延再生:3 立方体模写:OK 時計描画:OK クリクトン尺度:22 保続:なし 取り繕い:なし 病識:あり 迷子:なし レビースコア:1 rigid:なし 幻視:なし 薬剤過敏なし ピックスコア:施行せず FTLDセット4/4 頭部CT左右差:なし 介護保険:なし 胃切除:なし 歩行障害:なし 排尿障害:なし 易怒性:なし (診断) ATD: DLB: FTLD: MCI: その他:抑うつ 1

    医者の言葉が、患者さんの人生に大きな影響を及ぼすことがある。そして、逆もまた然りである。 - 鹿児島認知症ブログ
  • 保険診療と自由診療、そして混合診療解禁について。 - 鹿児島認知症ブログ

    保険診療内で出来る事は多いが、グルタチオン点滴療法やビタミンC大量点滴、ソルコセリル8mgなど、保険診療内では決して到達出来ないレベルの改善が得られる世界がある。 www.ninchi-shou.com 保険診療とは?自由診療とは?混合診療とは何か? 現在の日の医療制度を概観し、自分なりの考えを述べてみる。 国民皆保険制度とは? すべての国民をなんらかの医療保険に加入させる制度。医療保険の加入者が保険料を出し合い,病気やけがの場合に安心して医療が受けられるようにする相互扶助の精神に基づく。日では 1961年に国民健康保険法(昭和33年法律192号)が改正され,国民皆保険体制が確立された。(コトバンクより引用) 相互扶助の精神に基づいて整備された国民皆保険制度。 「困ったときはお互い様」という感覚が日的なものだとすれば、これは非常に日的な制度と言える。この国民皆保険制度の元で行われて

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  • 「幻覚が見える」から、「頭がわんわんする」へシフト? - 鹿児島認知症ブログ

    物忘れだけではなく、様々な相談が持ち込まれることが多い認知症外来。今回は、ちょっと不思議な経過を辿った方をご紹介。 84歳男性 頭がわんわん症候群? 初診時 (既往歴) 前立腺肥大で手術 (現病歴) 1月中旬から、頻繁に幻視があるとのことでかかりつけから紹介。 (診察所見) HDS-R:24 遅延再生:3 立方体模写:OK 時計描画:OK クリクトン尺度:2 保続:なし 取り繕い:なし 病識:あり 迷子:なし レビースコア:3.5 rigid:なし 幻視:あり ピックスコア:施行せず 頭部CT左右差:ごく軽度の左側萎縮 介護保険:なし 胃切除:なし 前立腺手術あり 歩行障害:なし 排尿障害:なし 易怒性:なし (診断) ATD: DLB:△ FTLD: MCI: その他: パーキンソニズムや変動する認知症状なし。レビースコアは3.5だが、積極的にレビー小体型認知症の診断とはし難い印象である

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  • 約3ヶ月歩くことが出来なかった方が、ソルコセリル8mgの点滴で再び歩き出した。 - 鹿児島認知症ブログ

    グルタチオン点滴開始から1年経過した、LPC(レビー・ピック複合)の方 以前ご紹介した、LPCの方。 www.ninchi-shou.com コウノメソッド実践医の介入により、 2年前の状態に戻りました! と施設スタッフに言わしめた劇的改善例。 以降、週に2回グルタチオン点滴で通院され、良い状態を維持していた。しかし、ここ3〜4ヶ月は徐々に運動面が悪化。ほぼ車椅子生活になっていた。 初診時当初のグルタチオン投与前後の動画はこちら。 この状態を8ヶ月ほど維持して、その後下り坂になった。グルタチオンの量を増やしたりなど試行錯誤するも、目立った改善はなかった。 ソルコセリル8mgを使ってみることに ちょうどその頃、河野先生がソルコセリル8mgで改善した症例をブログに報告されていた。 今回の方もグルタチオン開始当初はソルコセリル4mgを併用していたのだが、今ひとつ効果を実感出来ずに数回使って中止。

    約3ヶ月歩くことが出来なかった方が、ソルコセリル8mgの点滴で再び歩き出した。 - 鹿児島認知症ブログ