京都市伏見区の路上で2016年9月、同区の理髪業渡邊直樹さん=当時(46)=が刺殺された事件で、殺人と建造物等以外放火の罪に問われた前田晃始被告(28)の裁判員裁判の初公判が12日、京都地裁(齋藤正人裁判長)であった。前田被告は「殺人を犯す理由も必要性もありません」と無罪を主張した。 起訴状によると、福光大悟受刑者(京都地裁で懲役18年の判決)と共謀し、同年9月28日午前0時すぎ、伏見区桃山町日向の路上で、渡邊さんの首などを刃物で刺して殺害したとしている。約20分後、大津市内で渡邊さんが使用していた乗用車を焼損させた、としている。事件を巡っては倉本嘉太郎被告(39)が殺人罪などで起訴されている。 検察側は冒頭陳述で、兄貴分である福光受刑者から協力を頼まれ、被害者が自分の仲間に危害を加えると思い込み、2人がかりで殺害し、証拠となる乗用車を燃やしたと指摘した。 一方、弁護側は、被告は共犯者とさ
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