老朽化で建て替えが検討されている福岡県立美術館(福岡市中央区)の建設地について、県は27日、同区の大濠公園に決めたと発表した。県は2020年度にも新美術館の役割を定めた基本計画策定に着手する。開館時期は未定。 建設地は、大濠公園南側の福岡武道館と日本庭園の敷地計2万400平方メートルの一部。県が設置した有識者による選定委員会が16日に「最適」と報告していた。 記者会見した小川洋知事は選定理由について、隣接地にある福岡市美術館と合わせて国内有数の美術館エリアが誕生する利点や、日本庭園との一体整備で魅力ある美術館にできることを挙げた。「県の新たな顔となり国内外に誇れる美術館にする」と強調した。