平成28年に静岡県で元同僚の須藤敦司さん=当時(62)=や、知人の出町優人さん=当時(32)=を殺害し遺体を浜名湖周辺に遺棄したとして、強盗殺人や殺人などの罪に問われた浜松市北区の宅地建物取引士、川崎竜弥被告(34)の裁判員裁判第8回公判が29日、静岡地裁(佐藤正信裁判長)で開かれた。この日は出町さん事件の証拠調べが行われ、検察側は川崎被告が預かっていた荷物を処分することなどをちらつかせ、出町さんに静岡県に来るように再三にわたって迫っていたことなどを明らかにした。 検察側はこの日の公判で、川崎被告が覚醒剤所持事件で京都刑務所に服役中だった出町さんと交わした手紙や、出町さん出所後の2人の無料通信アプリLINE(ライン)でのやり取りなどを証拠として提示。川崎被告は出町さんの服役中に出町さんの荷物を預かっていたが、出町さんの出所後、ラインで「7月3日に静岡にいなければ(荷物が入った)段ボールは処