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平成16年1月、茨城大農学部2年の原田実里(みさと)さん=当時(21)=が殺害された事件で、殺人などの罪に問われたフィリピン国籍のランパノ・ジェリコ・モリ被告(36)の裁判員裁判の判決公判が25日、水戸地裁で開かれ、小笠原義泰裁判長は「殺害に主体的に関与しており、刑事責任は重大だ」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。 判決理由で小笠原裁判長は「犯行態様は執拗(しつよう)、残虐で殺意の強固さも明らかだ」と指摘し、「若さや飲酒が犯行に影響した」として有期刑を求めた弁護側の主張を退けた。 判決によると、ランパノ被告は16年1月31日午前0時から同6時半ごろまでの間、フィリピン国籍の同僚だった男2人と共謀し、茨城県阿見町の路上で原田さんを車に連れ込み、同県美浦村の清明川に向かう車内で暴行を加えて首を絞め、川岸で首を刃物で複数回切り付けて殺害した。 県警は発生から13年以上が経過した昨年9月、遺体
平成16年1月、茨城大農学部2年の女子学生=当時(21)=が殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死の罪に問われたフィリピン国籍のランパノ・ジェリコ・モリ被告(36)。19日に水戸地裁(小笠原義泰裁判長)で開かれた裁判員裁判の論告求刑公判で、無期懲役を求刑されたランパノ被告は通訳の言葉を聞くと、小さくうなずき、一瞬うつむく様子を見せた。 検察側は論告で、偶然発見した女子学生を乱暴した上で、「口封じのため確実に死亡する方法で殺害した」として「強固な殺意に基づく、執拗(しつよう)で残虐な犯行」と指摘。「動機に酌量の余地はなく、有期刑が相当とはいえない」と糾弾した。 弁護側は「若年の共犯者や飲酒の影響で思慮分別が乏しいまま犯行に及んだ」とし、「被告は後悔し、反省している」と訴え、有期刑を求めた。 ランパノ被告は最終陳述で「心からの謝罪を伝えたい」と涙混じりに語り、頭を下げた。 検察側の求刑に
平成16年1月、茨城大農学部2年の女子学生=当時(21)=が殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死の罪に問われたフィリピン国籍のランパノ・ジェリコ・モリ被告(36)。17日に水戸地裁(小笠原義泰裁判長)で行われた裁判員裁判初公判では、証人尋問や被告人質問が行われ、犯行に至った経緯などが明らかになった。(丸山将) 検察側は冒頭陳述で、ランパノ被告と、同国籍の34歳と32歳の男3人による犯行によって「被害者は性的尊厳を踏みにじられ、命まで奪われた」と指摘し、「遺体の手からランパノ被告とほぼ一致するDNAが検出された」と述べた。 弁護側は「被告には反省の意思がある」として、被害弁償金100万円を用意していることを明らかにし、「当時若年だった共犯者の影響で犯行がエスカレートした」と述べた。 事件当時、ランパノ被告は土浦市内に住み、美浦村内の電器部品加工会社に勤務していた。女子学生と面識はなか
美浦村で平成16年1月、茨城大農学部2年の原田実里(みさと)さん=当時(21)の遺体が見つかった事件で、水戸地検は22日、殺人と強姦(ごうかん)致死の罪で、フィリピン国籍の工員、ランパノ・ジェリコ・モリ容疑者(36)を水戸地裁に起訴した。延べ約3万4千人を投入して行われた捜査は、約13年8カ月の年月を経て一つの節目を迎えた。 起訴状などによると、平成16年1月31日午前0時から同6時半ごろまでの間、同国籍の男2人と共謀し、阿見町の路上で、原田さんを車に連れ込み、美浦村舟子の清明川に向かう車内で暴行を加え、手などで首を絞めた。さらに、同川の河口付近で首を刃物で複数回切り、胸部を先の尖ったもので複数回突き刺し、殺害したとしている。 迷宮入りかと思われた難事件。犯人の特定が困難になった理由として、原田さんの事件前の行動に不可解な点が多かったことなどが挙げられる。 原田さんは16年1月31日午前0
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