昨年12月、東京・歌舞伎町の指定暴力団住吉会系の組の関係先が発砲される事件があり、警視庁は6日、現場に遺留された実包などを回収して隠したとして、この組の組長入里林一(いりさとりんいち、69)と別の住吉会系組長の小坂聡(64)の両容疑者ら計7人を証拠隠滅などの疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 警視庁は、小坂容疑者の組の傘下組織と指定暴力団稲川会系組織がトラブルになり、撃ち込まれた住吉会系側も両組織の抗争に発展することを避けるために事件を隠そうとしたとみている。稲川会系組織が発砲に関与している可能性があるとみて捜査を進めている。 捜査関係者によると、逮捕容疑は昨年12月6日ごろ、新宿区歌舞伎町1丁目の雑居ビルの一室の玄関ドア付近に遺留された実包2発や弾痕を隠したというもの。同日、匿名の通報が新宿署にあり発覚した。
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