新型コロナウイルスの感染拡大を受け、福岡市天神・中洲地区の人出が昨年より27・8%減った-。東京のベンチャー企業がスマートフォンの位置情報を活用しまとめた全国調査で、そんな結果が示された。九州では熊本市や鹿児島市でも外出自粛の動きが出ていることが裏付けられた。確認されている感染者数が多い地域ほど人出の減少率が大きい傾向もうかがえた。 調査は、マーケティングサービスを手掛けるクロスロケーションズ(東京)が、都内6カ所を含む全国の繁華街18カ所を対象に実施。衛星利用測位システム(GPS)によるスマホの位置情報データを提携先のアプリ企業から得て解析し、3月1~7日の人の流れを前年同期と比較した。 それによると、全国で最も人出の減少率が大きかったのは東京・六本木の40%減。都内では新宿35%減、池袋34%減と、歓楽街での大幅な落ち込みが目立った。一方、全国で最も減少率が小さかったのは仙台市(仙台駅