魚群を追って東京湾を泳ぐイルカの群れ=千葉県富津市沖、本社ヘリから、橋本弦撮影 千葉県富津市沖の東京湾に、波を切ってジャンプしながら泳ぐイルカの群れが現れた。岸から5キロほど沖で、17日には約50頭の群れが北東方向に移動する様子が観察された。 東京海洋大学の加藤秀弘教授(鯨類学)によると、マイルカ科のハセイルカとみられる。同じイルカ類でも、スナメリは東京湾で生活することが知られているが、今回目撃された種類は、ふつう沖合に生息する。 日本鯨類研究所の大隅清治顧問(水産資源学)は「東京湾の中は本来の生息場所ではないが、魚の群れを追うなどして湾内に入ったのだろう」と話している。(山本智之)