空手家らが「瓦割り」するための専用瓦を、兵庫県南あわじ市津井の瓦製造業者が開発した。 きれいに割れるよう工夫されており、空手道場のほか、「結婚式や宴会の余興で使いたい」との引き合いもあるという。 瓦割りに使われるのは、本来は金づちで割って屋根の棟に積む「熨斗(のし)瓦」。焼きむらで粉々になることが多く、同市の瓦職人・谷池永充(ひさみつ)さん(33)が強度試験を重ねて湾曲を大きくし、「強すぎず、割れすぎない瓦」に仕上げた。 淡路瓦の生産が始まって今年で400年。同地区では5月に「四百年祭」が開かれ、瓦割り体験会も行われる。谷池さんは「重ねて割った時の音も爽快(そうかい)。思い切って割って下さい」。 10枚1組で3000円。インターネット(http://himoya.ocnk.net/)で販売中。問い合わせは谷池健司製瓦所(0799・38・0362)へ。