きょうも傍聴席にいます。 夫の看病のため泊まり込んでいた病院から、着替えを取るため、車で自宅へ向かおうとした元小学校教諭の女性(85)は、30代の男女2人をはねて死なせてしまう。法廷で、遺族の涙ながらの訴えを聞いた裁判官が言い渡した判決は。 自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の罪で在宅起訴された女性の初公判は5月11日、東京地裁立川支部で開かれた。開廷前からうなだれていた被告は裁判官、検察官、傍聴席の遺族にそれぞれ深く一礼した後、起訴内容について「間違いございません」と小さな声で答えた。 起訴状によると、被告は2016年11月12日午後3時前、乗用車を運転して東京都立川市の病院の駐車場から出る際、ブレーキとアクセルを踏み間違え、歩道上にいた30代の会社役員の男性と、同じく30代のパートの女性をはねて死亡させたとされる。事故当時、車のスピードは時速約40キロまで上がっていた。 公判での