日本やアメリカではATが主流だけど、ヨーロッパではずっとMTが主流、とは昔からよく言われる話です。果たして現在でもそうなのでしょうか?そして同じようなクラスのクルマが走っている日本では、なぜATが主流になったのでしょうか? ATの歴史を遡ればアメリカで開発が進み、1940年代には実用化されて以後急速に普及した、という事実はすぐわかります。 ガソリンが安く、大排気量車をゆったりドライブするのがメインのアメリカでは初期のATでトルクコンバーター(トルコン)のスリップによる駆動ロスと燃費悪化はそれほど問題とならず、それより簡単操作でスムーズに走る「イージードライブ」が国民性にはピッタリとハマったのです。 しかし、それだけであれば、単にアメリカではATが主流で、それを搭載したクルマが発展しました、というだけの話に過ぎません。現実には、アメリカで売られるクルマと言えば日本車やドイツ車など多種多様です