第5巻 最強矢倉・後手急戦と▲3七銀戦法 まず、タイトルに注目です 「最強」の文字があります 最強、ということは、それだけ内容が高度だ、という事です 定跡の中でも、最も高度な部類に入るのは間違いありません 「まえがき」にも、「山が高ければ高いほど、その山を登る喜びは大きい」とあります 羽生をして、高い山、と言わせているのです 私は、約10年間くらい、NHK杯、銀河戦、タイトル戦などを見てきましたが、 相矢倉はいつまでたっても、めっぽう手が見えません 解説者が解説してくれても、ふーん、そうなのか、くらいの感想しかもてません 相矢倉は、相居飛車の中でも最も持久戦調の展開で、 いざ戦いが始まると、全駒が戦いに直接参加する様相を呈します これでは難しいのも無理はありません 私は、相矢倉、という山に登るのはもうあきらめました 24の高段や、プロの人にまかせておけばいいのです そこで、「後手急戦」の部